【初見読み】アオのハコ #196「好き」【考察】

アオのハコ_#196 アオのハコ

本記事は、アオのハコ最新話#196の考察をする都合上、ネタバレを含んでおります。 まだ読んでいない方は、一度読まれてから閲覧することをお勧めします。

キスだけが今回の見どころではない

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あらすじ

新居のレイアウトについて話す二人。

そんなとき千夏が大喜に「敬語と先輩呼び禁止」ゲームをスタート。

しかも3回使ったら罰ゲームのおまけつき。

そんな中、大喜が先ほど購入していたミニプリンターをプレゼント。

今までの二人の思い出について振り返る。

そうこうしていると、大喜が敬語3回目使用ということで罰ゲームが執行!

なのだが、そこで新たな「刑」が追加!?

そして大喜から語られたことで千夏も感化され、そこでついに!

感想

やっぱり来たか!

キス来たね!

見開きなのもあって本当に映える。

三浦先生の巻末コメントでもあったけど、重要回だしこれは真顔にもなるな。

そして、今回も微妙に予想を外したなー。

結構しっかりキスだったね。

これは完全にバードキスではなく、フレンチキス・・・と思ったけど・・・

「フレンチキスとディープキスって同じ意味やないかい!!」

これは本当に申し訳ない。

どこかで意味を完全に間違えて覚えてしまったようだ・・・

正しくは「プレッシャーキス」だね。

キスだけじゃない

キス描写もなかなか印象強いわけだけど、今回はそこだけじゃない!

個人的には予想外だったこともあり、「オリンピック」のワードの方が驚きだった。

#170「あれから一年」#188「寂しい時に」に続く重要回だな。

あー匡菖蒲関連の考察第二弾作りたいと思ってたのに、またこっちの内容先に作る感じか?w

どうしようかなー

新展開とは!?

皆さんこれ覚えていますか?

前回予告・今回巻末「記念日デートは最高潮!新展開&JC最新20巻大好評御礼センターカラー!」

ここで書かれている「新展開」の意味って「今回新展開やるよ!」って宣伝だよね。

今回新展開来てなくない!?w

てっきり今回前半大喜千夏、後半は新展開って流れだと思ってたわー。

二人にとってのキスを「新展開」って表現しているのか!?

編集サイドがこういう文章書いてると思ってたんだけど、ここでこういう表現するのかなり意外な印象。

だって「新展開」じゃなくてどちらかといえば「衝撃展開」の方が言葉としては合ってない?

よくわからん・・・

考察

前回#195「ここにいよ」から続く記念日デート編の第3話。

キスのインパクトがでかいわけだが、今回も考察要素ましましでもある重要回。

それではいつも通りに情報整理から始めていこうと思う。

ピックアップ
  1. #196で判明したこと
  2. 千夏の心情
  3. 二人の軌跡
  4. ハコ

#196で判明したこと

  1. 扉絵
  2. 敬語先輩呼び部屋で禁止
  3. こしょこしょの刑
  4. 五輪見に行きたい

重要なトピックは後ほど考察。

気になるトピックを先にいくつか紹介したいと思う。

扉絵

この扉絵お気づきだろうか・・・

千夏が大喜のユニフォームを着ている構図。

そしてこの構図は実は2回目。

ただ以前の扉絵と比べても色気が段違い。

大喜の中に千夏がいることの暗喩だとすると、気持ちが一つになることを表現しているんだろうか。

そして今回のサブタイが「好き」

言葉遊びではあるが、好きを反対から読むと「キス」

・サブタイがよくある話し言葉になっていないこと
・「思い出」とか「大好き」ではなくシンプルに「好き」にしていること

これを考えると「好き」の言葉にも深い意味が込められているように感じてしまう。

そして今回の扉絵が、「大喜のユニフォームを着ている千夏の構図」ということで、ここから導き出した表現としては
「言葉そのものは違うけど、表裏一体である二人の想いは同じもの」
こういうメッセージが隠れていたらアツいかなーなんて思ったりした。

こしょこしょの刑

これ地味なんだけど、「こしょこしょ」と言った千夏に対し、大喜に「こちょこちょ派」とあえて表現させた描写。

#20「盗み聞き」にて、千夏のシュートにて勝利した千夏に対して渚の「こしょこしょ」が登場。

俺の記憶だとくすぐりはこれのことかと思ったのだが、大喜がこれを知っているということは千夏が大喜に渚の「こしょこしょ」について話していたということだろうか?

だから大喜に「あなたはこしょこしょなんて言わないでしょ!こちょこちょ派でしょ!」のように言わせることで、読者には見えていない二人の思い出を表現させていたのではないかと感じてしまった。

千夏の心情

「付き合う前の千夏の心情は隠されていることが多かったから謎が多い」というのはよく耳にする話。

それが今回写真というツールを使うことで、答え合わせのように千夏の心情を解禁。

ということで、おさらいの意味でもまずはここを押さえていきたいと思う。

心情の変化

千夏の変化が分かるように一覧としてまとめてみた。

写真千夏の心情
初デート前恋愛感情なし
猪股家BBQ少し意識
文化祭嫉妬
付き合った日”そういう”こと

まず語るべきなのは初デート前の千夏の心情。

デートに行った理由については「同居人としてコミュニケーションが足りていないと感じたため」

これを明示したということはこの初デート前の千夏は大喜のことを意識していないことを表現しているかと思う。

そしてポイントになるのが、デート前の千夏の心情が「恋愛感情なし」であり、デート後は心情の変化があった可能性もある点。

また、個人的には#181「もう外さない」にて、大喜のことを千夏は中学の朝練から認知していたわけだが、その回想明けの千夏のモノローグでは
「私は最強になりたかった そして一人じゃなかった それはあのときからずっと
バスケだけって なかなか素直になれなかったけど」
のセリフが登場。

この「バスケだけって なかなか素直になれなかったけど」の解釈についてだが、背景が#3「他人のフリ」で登場した「今は部活に精いっぱいだから」の描写に被せていることから、てっきり「#3時点で気になっていたにも関わらず、素直になれず部活に精いっぱいだからと言い訳した」と思っていた。

つまり俺としては、中学のときから大喜のことをすでに知っていて、読者が知らないところから積み重ねがあったことにより、初期時点で大喜のことを「気になる存在になっていた」と思い込んでいた。

それが今回#14「水族館」の初デート前では恋愛感情がなかったことを踏まえると、この「バスケだけって なかなか素直になれなかったけど」の正しい解釈としては、「初期では気があったわけではないが、部活に精いっぱいと言い訳し続けたことで、素直な気持ちに気付くまでに時間がかかった」というニュアンスになるだろうか。

次に見ていきたいのが、猪股家BBQと文化祭での千夏の心情。

タイミングで言うなら#29「良くないこと」のBBQで使う焼きそばを買った帰り道、#64「親友として」の白雪姫ラストの大喜雛のキス疑惑。

正直この辺りは千夏の心情を察することができたところではあるが、こうやって明記されたことがやはりポイント。

そして最後の、小波湖の銀世界の写真からの「そういうこと」について。

あれだけの銀世界の写真に対して「日常の風景」と表現するのは少し意外ではある。

これは大喜の心情にはなるが、ここの解釈としては「風景画を送ってくるということは、そのときの感性を共有したい相手である」という意味で受け取っているのではないだろうか。

これは俺の自論になってしまうが、感性の共有を抱くというのは結婚にもつながってくる要素だと思っている。

楽しい嬉しいの正の感情の共有はもちろん、時には悲しい寂しいなどの負の感情も共に乗り越え、人生を歩む覚悟。

結婚に求めることは人それぞれではあるので、あくまで一つの意見としてみてもらえればと思う。。

さて、少々スケールが大きくなってしまったが、大喜の「早く千夏に会いたい」という感情があふれていたわけで、そんなときに千夏から送られた写真から「感性を共有したい」という気持ちを感じ取った。

大喜目線としては自分と同じく好きの気持ちを感じた瞬間であると同時に、千夏としても間接的ではあるがこの描写から好きの感情を表現しているように感じた。

大好きの真意

千夏「大喜くん 大好き」

話の展開としてみても何ら違和感ないわけだが、「なぜこのタイミングで大好きと言ったのか」の根拠をあえて説明したい。

思い出してほしいのが#170「あれから一年」で登場した、千夏が語った大喜との思い出の件。

千夏にとって大喜との思い出が大切で、これからも残していきたいという心理描写が登場。

ただそれはあくまでモノローグのため、読者は知っていて大喜が知らない内容。

にも関わらず、今回大喜の口から語られた「これからの思い出について」。

これがどれほど嬉しかったことか。

千夏も大切にしている思い出に対する価値観、
たくさんの感性を共有したいという意志、
これらを感じ取ったからこそ千夏は感極まってこのセリフにつながったと感じた。

罰ゲームにならない

千夏「それは罰ゲームにならないよ・・・」

それとは、ご存じキスのこと。

ここについては一旦大喜にフォーカスしていきたいところなのだが、ポイントなのが罰ゲームの流れではあるものの、千夏に自分からキスをしたという行動。

構図から見ても、元々お互いが横になっていたところから大喜が体を起こして上に被さるような形へ移動。

前回、前々回から述べているが、今までと比べて恋人として大喜の成長が描写されているのは印象的。

一方、千夏についてはキスへの願望というのが前々から語られていたこともあってか、大喜以上に積極的な描写となっていたのがラスト。

そういった意味でも二人が歩んできた軌跡について次に振り返ってみたいと思う。

二人の軌跡

今回記念日デートということで、二人にとっても節目となるような重要描写。

先ほど付き合うまでを千夏の心情を交えて振り返ったが、今度は1/4以降について「名前呼び」「キス」にフォーカスしながら振り返りたい。

一覧

簡単ではあるがまとめてみた。

時期内容
1/4(1年前)交際スタート
大喜誕生日千夏呼びできず
一年生大会終わり呼び捨て禁止
千夏誕生日千夏キスの願い事
大喜ほっぺキス
WC予選前千夏キス我慢
WC本戦直前マフラー越しのキス
記念日デート呼び捨て解禁
唇キス

今回は「名前呼び」「キス」で絞っているわけだが、他に上げるとしたら「握手」「ハグ」が恋愛面でのトピックになるわけだが、除外。

総括としては

<呼び方>
付き合いたてでは大喜は「千夏呼び」をしたことはあれど、先輩呼びが全然抜けず。
千夏は最初から「大喜」呼びに憧れがあったが、心臓がびっくりするということで一時禁止。

今回のエピソードにて、前進した印象ではあるが、「敬語と先輩呼びは千夏の部屋では禁止」の言葉あり。

<キス>
千夏誕生日にて千夏の願いの一つがキスであることが登場したり、大喜がほっぺにキスなどこの時期に大きく進展。
マフラー越しのキスを経て、今回が待望のキスの展開。

こんな感じだろうか。

また、一つ思ったこととしては、それぞれの誕生日回が恋愛面において進展のキーとなっているようにも思える。

そうなるとそろそろ来るのが大喜の誕生日回。

個人的には二人のお話はしばらくお休みなんじゃないかとも思っていたが、ここの回は外せないだろう。

今回かなり進展したわけだが、どんなエピソードに持っていくかは楽しみにしたいところ。

最後に

今回大喜千夏にとって大きく進展したという意味でも重要回となりました。

感想でもちらっと言いましたが、私としては「キス」以外にもこのアオのハコの根幹となる部分が出てきた印象でした。

それがやはり「ハコ」のワード。

そして突然出てきたような印象の「オリンピックを見たいこと」。

特に後者については以前投稿している「大喜の心臓病完治しません」で考察している展開予想通りとなる可能性が上がったと思ってしまいました。

個人的には両方とも考察要素ではあるのですが、ここは前者である「ハコ」について述べて締めたいと思います。

ハコ

アオのハコとは、「青春がつまった体育館」というのが通説。

それが#170「あれから一年」にて「ハコ=思い出」の概念が登場。

ハコがダブルミーニングになっていることは俺の動画・記事ではよく語らせてもらっている話。

そこで考えていたのは、「アオ」もダブルミーニングとなっていて、この「アオ」は大喜にとって特別な何かなのだとばかり思い込んでいた。

それが今回解禁されたことが「ハコ=人生」ということで、また違うハコの概念。

この大喜と千夏でハコが違っているのもポイントになるので、まとめたい。

<千夏>ハコ=思い出。
「いつになっても思い出せるように 大切に箱に入れておかないと」
「これからも沢山 思い出を残していこうね」
ということで、過去にフォーカスされている印象。
大きさにばらつきがある、複数の四角い白い箱の描写あり。

<大喜>ハコ=人生
「これからしかできない ”楽しい”もあると思うから」
「色んな経験して 苦しいことや辛いことも 思い出になるまでそばにいて」
「俺たちの人生って箱が ぱんぱんになるくらいに」
ということで、未来にフォーカスされている印象。
二人の箱と考えると、ハコの数は1つだが、箱の描写なし。

そしてこの二つのハコをまとめるとするなら、
「人生というハコの中に、思い出というハコでぱんぱんにしたい」
というメッセージになるだろうか。

疑問に思ったこととして、たびたび登場させていた四角い箱を今回登場していないこと。

となるとやはり大喜のハコとは差別化を意識しているのだろうか。

そうなるとあの四角い箱というのは千夏視点のときのみ登場するということ?

また、考えてみると人生とは無限に広がっているはずなので、大きさ的にも箱として表現しないと捉えるべきなのか。

考えれば考えるほど、まだまだ謎である。

そして、ここで考えておきたいことがもう一つ。

ここまでくると「アオ」に青春以外の別の意味持たせている可能性がやはりあるのではないだろうか。

そうなると「ハコ」同様に大喜千夏でそれぞれ別々の意味を持たせてくるのか。

それとも二人にとっての「アオ」ということで意味を持たせてくるのか。

ただ、これだけは言える。

これだけ引っ張っていて、完全となるタイトル回収をされたときというのが、

アオのハコ最終回の直前となるだろうか

ということで今回の考察はここまでです。

ご挨拶

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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