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あらすじ
第3Q中盤のところで千夏の回想。
時間軸は中学3年の引退後。
朝練を提案するも渋る夢佳。
朝練し出すも孤独を感じるところで、体育館に入るは中2の大喜。
最初は名も知らなかったが、知ることになる「いのまたたいき」
夢佳とは疎遠になり悩んでいるも、いつもいる人はいつしか心の拠り所となっている存在へ。
そんな大喜との思い出を振り返り、確実に強くなったと言えるほどの自信を持つ千夏。
一方、自分を戻すよう監督を見つめる夢佳。
そしてバスケを続けてきた理由を思い出しながらも、再びコートへ。
だが、千夏と渚によるディフェンスでシュートは外れ、逆にカウンターを千夏に決められる。
千夏の覚醒を目の当たりにする夢佳は何を思う!?
感想
展開
おおむね展開は予想通り。
第3Qで夢佳が帰ってくるのは意外だったな。
ただ体力面で若干フラグ立った印象。
そして千夏完全に覚醒きたね。
前回の時点で思ったけど今回の演出見ると特に感じる。
夢佳に「憧れなんてものはあっさり崩れ去る」なんて言わせてなお良し!
今度は夢佳が追いかける展開。
盛り上げるならやっぱ夢佳にもう一仕事してほしいところ!
最重要回
今回重要回です。
初見読みで「内容薄い」とか言ったことを後悔・・・
①千夏が夢佳を朝練に誘った心情
②素直になれなかったの意味
これだけでもやばいのに、回想からの千夏の心情も考察要素の宝庫となってる・・・
もうこれは考察し甲斐があるというもの。
特に②だよ!!
これもう謎になっていたあの伏線の答えでは!?
ここも今回の考察で掘り下げたいな。
もう外さない
「この3年間で確実に強くなった もう外さない」
これかっこよすぎる!!
完全に涙腺が緩んだ。
「もう負けない」じゃなくて「もう外さない」って言葉が本当にいい!
元々そのためにずっと朝練やってたからね。
大喜が落ち込んでるときの「スマッシュ絶対入れる」に対して「私もシュート絶対入れる」も思い出した。
千夏の言う「外さない」の言葉やっぱ重みが違うよね!
考察
前回#180「報わせてあげるんだ」の続きとなるWC編第十弾!
今回千夏の回想を始めとして、いろいろと重要な情報投下された回。
本当に出し惜しみをしないな。
逆にこのWC編でここまで解禁してしまうとWC本戦のお話どうするかが心配をしてしまうけどその辺りどうなんだろう。
ということで、とりあえずいつも通りに情報整理から始めていこうと思う。
- #181で判明したこと
- 時系列
- 千夏の心情
- 夢佳の心情
#181で判明したこと
- 夢佳に朝練へのお誘い
- 「いのまたたいき」
- 最強になりたかった
- 素直になれなかった
- 五輪選手発言
- 楽しんだ方が強い
- 58:54 栄明リード
重要なトピックは後ほど考察。
気になるトピックを先にいくつか紹介したいと思う。
「いのまたたいき」
#1「千夏先輩」にて、大喜がマフラーを貸すところで千夏に名前を覚えてもらったと誰しもが思ったところ。
それが実は#1よりも前に大喜の名前を知っていたことが今回で判明。
千夏「なんででしょう」がセリフ通りになっていたわけだ。
すでに匡が言ってた2回戦進出していたなんて誰が想像つくか!
後付けなのかもしれないが、この描写の意味としては「大喜の名前を覚えてもらった」というより「大喜に千夏がこの時点で名前を知っていることを分からせたかった」ということになる。
この辺りはほんと三浦先生すげえーってなった。
五輪選手発言
「あの時やめてなかったらオリンピック選手も夢じゃなかった」
の夢佳のセリフ。
これについてまず思ったのが、アオのハコの世界観ではバスケの最上位がオリンピック選手であることを表現していると思う。
そして「夢佳はやめたが、やめないで続けている千夏がオリンピック選手になることの示唆」だと予想。
#2「インターハイ行ってください」では、一つ屋根の下はオリンピックレベルの描写がある。
普通に考えればただの例えになるが、「実はこれが伏線になっている!?」と思ったので、これにベットしたい!
時系列
まずは千夏の回想にて新たに判明した情報がいくつかあるので、登場順にまとめたい。
- 中3の部活引退
- 夢佳を朝練へのお誘い(new)
- 千夏の孤独感(new)
- 大喜朝練参戦(new)
- 高校の練習に参加の千夏(new)
- 大喜のフルネーム把握(new)
- 夢佳離脱
- 孤独感が緩和(new)
そして今までも大喜千夏の朝練での回想だったり、夢佳千夏のすれ違うまでの回想だったりとあるので、そこと合算しつつ時系列を整理したい。
視点 | 学年/時期 | 内容 | 備考 | 参考 |
---|---|---|---|---|
夢佳 | 中1 ? | 1年でメンバー入り。 上級生とのレベル差を実感 | #91 | |
夢佳 | 中3 夏前? | 部活引退 バスケの熱が冷める | 全中本戦なら8月だからその前 | #91 |
千夏 | 中3 夏前? | 部活引退 | 全中予選?準優勝 | #180 |
夢佳 | 中3 夏前? | 両親の離婚を知り、走り出す。 千夏中学部活引退翌日も朝練を目撃 | バスケボール少ない | #91 #90 |
大喜 | 中2 夏前? | 千夏中学部活引退翌日も朝練を目撃 千夏好きになった瞬間 | 千夏練習着が半袖 #1から約1年前 バスケボール多い | #1 |
千夏夢佳 | 中3 秋? | 夢佳を朝練へのお誘い | #181 | |
千夏 | 中3 秋? | 孤独感あり、大喜朝練参戦 | 千夏練習着がパーカー | #181 |
千夏 | 中3 秋? | 千夏高校の練習に参加 「いのまた たいき」を知る | 千夏練習着が半袖 | #181 |
千夏 | 中3 冬 | 夢佳離脱 | 落ち葉の季節 | #181 |
千夏 | 高1 夏前? | 孤独感が緩和 | 千夏練習着が半袖 | #181 |
千夏 大喜 | 高1 1月 中3 1月 | 猪股家に千夏が同居 | 千夏練習着がパーカー 目覚ましより1/17 | #1 |
すげえボリュームになって、むしろまとまってないw
とりあえず気づいた点としては3つ。
①#181の回想にて判明した内容について、登場順が時系列になっていると思ったが、服装に注力すると違和感あるところがある
というのも、千夏が孤独感あってちょうど大喜が朝練参加し出した時、千夏練習着がパーカーになっている。
でも千夏が夢佳に朝練を誘う描写では制服が冬って感じしないことを踏まえると、パーカーではなく半袖でもいいような印象。
次に。
②大喜の影響で千夏の孤独感が緩和された時期について。
俺てっきり夢佳が離脱した直後くらいだと思ってたんだけど、服装見ると冬ではない。
夢佳が離脱した時期については、今回改めて落ち葉の描写があることから冬を意識していると思われる。
#57「私は知ってる」にて、大喜が中学部活引退後も朝練に来ていたことを明かしている。
ということで引退して熱が冷めていった夢佳とは違い、引退後でも大喜はちゃんと朝練に来ていたわけなので千夏としてはとても嬉しかったはず。
つまり、朝練に行き続けてくれる存在はもちろん嬉しかったとは思うが、引退後でも自分と同じように来てくれたことが千夏にとっては格別に嬉しかったんだと思う。
最後に。
③夢佳がバスケに対して嫌いの決定打になったのが、中学最後の試合。
千夏がシュート外して負けたとばかり思ってたけどそういうわけではなさそう。
正直これは前回#180時点で判明している内容だけど、今回まとめる過程で見つけた。
これ全然気付かなかった。
千夏の心情
回想では憧れの夢佳と疎遠になっていく過程や大喜との出会いなど重要な要素が盛りだくさん。
そんな小ネタを拾いつつ、考察していきたいと思う。
朝練
中学ラストの試合から悔しさを活かそうとする千夏とやる気を感じない夢佳。
温度感の違いを感じている千夏だが、朝練参加として体育館に登場したのが大喜。
そして月日は流れても夢佳のバスケに対する熱が上がらないどころか、自分たちから離れてしまい悩む千夏。
#90「一つのことだよ」では、自分のやっていることに自信が持てなくなっていたが、大喜も朝練に頑張っている姿のおかげで頑張れたことは明かしていた。
今回はそんな当時のエピソードをさらに掘り下げられた内容となっている。
そして、いつしか大喜が千夏の不安を超越するくらいの存在となる。
個人的に序盤から一人で朝練している千夏を見て「アオのハコって作品の設定なんだろうけど、千夏がバスケ部で毎日一人で朝練している姿なんだか寂しいなー」なんて思っていた。
前々から千夏の朝練に対する不安を大喜に話していることはあったが、今回のような当時から千夏に良い影響となっていたことが知れたので、かなり納得いく内容だったと感じてしまった。
最強になりたかった
千夏のバスケに対する原動力が判明。
勝ちにこだわる気持ちということでしれっと解禁。
今回のお話では大喜との朝練での出会いから千夏にとって不安な気持ちを払拭する存在となったわけだが、それを踏まえつつこの「最強」という言葉についてフォーカスしていきたい。
#180「報わせてあげるんだ」の考察にて、バスケボールを触れる千夏の手に注目して、それが自信につながっていると述べているのだが、今回大喜がいてくれた3年間頑張ってきたことで確実に強くなったと描写。
ということで、バスケに対して、より分かりやすく自信を持っていることが今回判明。
そこで思い出してほしいのが、#91「最強の感情」の夢佳の心理描写にて「努力したという自信が強さになる」のセリフ。
このアオのハコの作品内で、「努力したという自信=強さ」ということが強さの指標として明確に言語化。
そう考えると今回千夏が明かした「最強になりたい」を達成させるために必要なこととして、俺個人の意見を入れつつ、今までの千夏の描写を考慮してまとめてみたいと思う。
<最強になるには>
誰よりもたくさんの努力をしたことによる自信と積み上げられた実力が強さになる。
千夏にとってはバスケが好きという気持ちを持ち続けることによって、気付けば自分の人生にとって欠かせないものになっていた。
朝練については、夢佳が離脱したことで挫けそうなときもあったが、大喜の存在によって諦めずに続けることができた。
最強って言葉が出て思ったけど、ここジャンプ作品ってことをいかにも意識させているような印象。
一人じゃなかった
「インターハイ行ってください」
#1にて大喜が言った描写に被せる形で、今回「一人じゃなかった」の千夏のセリフ。
#1では大喜が「中学引退の翌日も練習してた」ということで当時の千夏を見ていたことを明かし、それに対し千夏が「思い出した」となるわけだが、今回の千夏の回想を考えると
部活は違えど朝練を一緒に頑張ってきた大喜が千夏にとって不安を払拭させるような存在になっていた。
そんな大喜が自分の努力の原点でもある引退翌日の日の朝練の姿を見てくれていて、しかも自分と同じでIHに行ってほしいと願ってくれていた。
最強になってほしいという思いを他の人から言ってもらったことで、「一人じゃなかった」と気付くことができ、頑張ることができた。
こういうことだろう。
そこで思い出したのが、#2「インターハイ行ってください」にて、ミサンガを準備していた描写。
これも設定の話だと思って深く考えていなかったのだが、今回の回想のことを考えるとこのミサンガの準備もこれまでの積み重ねからの流れだと思うとめちゃめちゃアツい!
千夏の恋心
今回明らかになった「ありがとう いのまたたいきくん」の描写に被せている「それはあの時からずっと」のセリフ。
そして雛が「彼氏ほしいとは思いませんか?」に対して言った、「今は部活に精いっぱいだから」の描写に被せている「バスケだけってなかなか素直になれなかったけど」のセリフ。
大喜と付き合う前の千夏の気持ちってかなり伏せられているイメージだったけど、今回解禁!
ただ今回も抽象的になっている「それはあの時からずっと」の言葉。
ここについて掘り下げたいと思う。
まず「それ」については、間違いなく大喜のことを意識している言葉になるが、個人的には「好き」ではなく、「気になっている」という感情ではないかと予想。
#66「話なら聞くぞ」にて、花恋に「気になる人いるの?」に対し、「いるよ 気になる人」ということで、千夏の気持ちが明確に表現された言葉。
ただそのあと花恋から「好きなんだ」に対し、「まだそこまでではない」と言い切っているところから見ると、「気になっている」と「好き」は別枠。
そう考えると、#1時点で大喜のことを「気になっている」存在であることが明かされたと言えよう。
では、次に見ていきたいのがその続きとなる「素直になれなかったけど」の言葉。
序盤では意図的に伏せられていたことが多かったと思う千夏の心情のヒントになるように思うので、ここを考慮しながら、掘り下げたい。
それなら私だって
#37「もしもーし」にて、体育館2Fにて寝ている大喜に対して声をかける千夏の描写。
嘘をついてまで花火大会に雛と二人で言ったと思っている千夏が「それなら私だって・・・」ということで心情吐露になるが、続きの言葉が伏せられている。
ここが今回解禁された「素直になれなかった」がヒントになりそうだったので、伏せられた言葉を予想したい。
「嘘つく必要はない、それなら私だって」
「素直な気持ちと向き合わず、こんな気持ちにならずに済むのに・・・」
「嘘をつかれるのは寂しいんだからね」
以前上げている考察記事をベースに再度考えたわけだが、当時とほぼ同じような予想となった。
個人的にはやっぱりこういう言葉になるんじゃないだろうかと思ってる。
夢佳の心情
千夏の活躍を目の当たりにしてコートに戻すよう監督を見つめる夢佳。
ここでも夢佳の心情が掘り下げられているので、そこから考察を進めていきたいと思う。
楽しんだ方が強い
「お前は楽しんだ方が強い」
ということで監督より言われた言葉。
実際夢佳は過去バスケを楽しめなくなってしまい、辞めてしまったのは周知の事実。
今回のWC編では夢佳がバスケに対して楽しんでいることは描写されていたが、「楽しんでいる=調子がいい」の表れだろう。
そして今回見ていきたいのが、夢佳の「こんなに楽しいからなのに」のセリフ。
これ、なんか分かりにくい表現じゃないですか?
ということで「こんなに楽しいからなのに」についてフォーカスしていきたいと思う。
シンプルにいけば「こんなに楽しいのに」でいいんじゃないかと思った。
「なんで から って入ってるの?」ということで、直前の夢佳のセリフから追ってみると
夢佳「わかんなくなったんですよね なんでバスケやってんのか」
夢佳「なんでわかんなくなっちゃったんですかね?」
夢佳「こんなに楽しいからなのに」
監督「大人になると見失ってしまうんだよ」
となる。
ここで思いついたのが言葉が抜け落ちている可能性ということで補足のセリフを入れてもう一度みてほしい。
夢佳「わかんなくなったんですよね なんでバスケやってんのか」
夢佳「なんでわかんなくなっちゃったんですかね?」
夢佳「こんなに楽しいから(やってきたこと)なのに」
監督「大人になると見失ってしまうんだよ」
これなら自然に読むことができないだろうか。
ラストのセリフ
「ほら憧れなんてもの あっさり崩れ去る」
「私の方が劣勢か」
「面白いね」
この一連の流れについて最初俺は夢佳の心理描写として読んでいたんだけど、一部の方より面白い意見が飛び交っていた。
それが「心理描写ではあるが、千夏夢佳の掛け合いの演出となっていて、最後二人で「面白いね」となっている」という意見。
つまり
千夏「ほら憧れなんてもの あっさり崩れ去る」
夢佳「私の方が劣勢か」
二人「面白いね」
いやーこれはこれでアツい!
二人で「面白いね」っていうのがいかにもライバル同士って感じが伝わってくる!
ただよくよく考えてみたんだけど、やっぱり夢佳の心理描写なのではないかと思った。
根拠をまとめたいと思う。
- 千夏が「憧れなんてものあっさり崩れ去る」なんて言ったら、夢佳のことを下げるセリフとならないか
- 「もう外さない」以降がずっと夢佳視点
①について、もし覚醒してる今の千夏の言葉だったとしたら
「あんま強くないよね、あの人…昔は強かったってやつ?」
こういう意味合いのセリフになる印象。
幼少期千夏が夢佳に憧れていたことは両者が知ること。
千夏が憧れを乗り越えないといけないことは課題だったわけだけど、過去の憧れに対して嫌悪感のようなマイナスなイメージはないように思う。
そう考えると夢佳に対し千夏がこういう言い回しはしないのではないかと感じた。
②について、全体の構図が前半千夏、後半夢佳の視点となっている。
そう考えると一連の流れは夢佳の心理描写と思ってもいいかなって印象。
最後に
まさかの最重要回でした!
今回判明した千夏の心理描写をなるべく拾いたいと思いましたが、それでも拾い切れていないところがあります。
1話以前の大喜に対する千夏の心情が判明したことで、今までとはまた違う見方でこの作品を楽しむことができますね。
本当にこのアオのハコって作品、そして三浦先生はすごいなーと改めて感心しました。
次回夢佳が千夏に対抗するためにまた活躍する姿を見せることでしょう。
「次回で決着」ではないと思いますが、どんな展開になるかホント楽しみです!
ということで今回の考察はここまでです。
ご挨拶
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