あらすじ
某日の朝、いつも通り目覚ましで起き、いつもの一日が始まる。
例の公園で密会する二人。
大喜のIH本戦の日と千夏の遠征の日が被ってしまったとのことで、残念がる千夏。
来年1位でIH出場を宣言する大喜に、ハグをして甘える千夏。
大喜の頭に”キス”がよぎるも、踏みとどまる。
そして、ついに男バドのIH本戦の日。
緊張で胃を痛がる西田と針生、それから匡と一緒に会場を歩くと、遊佐柊仁の姿も目撃。
改めて来年を意識する大喜。
また、こっちはこっちで緊張で胃の調子が悪い由紀子と大喜パパが応援のため会場へ。
そこに大喜が声をかけ、ベンチへ誘導するも、由紀子は大喜のことが心配の様子。
それもそのはず、この日のために親子で頑張ってきたのだから。
感想
言いたいこと2点。
甘えたな千夏
今までも千夏からアプローチすることが多かったが、思った以上に甘えん坊さんだな。
千夏も以前「触りたくなっている」とか言っていたが、女子って意外とそういう一面持つ人多いのかなって思ったり。(甘えたなうちの妻を思い出しながら)
でもそれでいい。
これ見ててもテンション上がるしめちゃめちゃ癒されるなw
ただ、キスまでの発想はないのねw
こんなに甘えん坊さんなのに。
これ一回キス知ったら、すぐ求めだすタイプだと思うんだよねー
家族愛
あともう一つ。
ホント悪い言い方で申し訳ないけど、ぶっちゃけ今回後半みたいな大会直前の描写って、物語として重要度が高いわけではない部分だと思うわけよ。
アオのハコって作品はスポーツ漫画ではないから、いつも通りしれっと試合始まってても驚かなかった。
とここまで言ったけど、俺最後読んだとき結婚式の自分のスピーチすげえ思い出して、少し泣きそうになった。
個人的には人として大切なことがつまってる、そんな重要な回。
そんな家族愛あふれるお話だった。
詳細は後述の考察にて。
考察
さて、今回大切な情報として千夏が大喜の応援に行けないことが判明。
また、今回を大きく別けると2パートの編成になるように思うが
場面 | テーマ | |
① | 公園での大喜千夏 | 恋人の愛情 |
② | 会場での猪股家 | 家族の愛情 |
と対比されているように感じた。
今回辺りについて考察していきたいと思う。
- #152で判明したこと
- 大喜の応援は今回お預け
- 恋人の愛情
- 家族の愛情
#152で判明したこと
- いつもの公園で密会の二人
- 大喜IH本戦と千夏遠征の日程が被る
- ちらっと見た大喜のミサンガ
- 来年一緒に行くことを約束
- 甘えたな千夏と我慢する大喜
- 大切だから慎重にいきたいと思う大喜
- 遊佐柊仁とは違うブロック
- 来年を意識する大喜
- 昨日から緊張の由紀子
- 朝5:50に起床しているのは由紀子
大きなトピックは後述、小さいトピックをいくつか考察。
いつもの公園で密会の二人
#128「兵藤さんと」ぶりに登場、公園にあるおなじみ二人の場所。
ちなみに、#121「がんばれ先輩」が初登場だと思うので、そうすると3回目の登場?
意外と少ない?
来年を意識する大喜
遊佐柊仁を見て「これから一年の火蓋でもある」と内心思っていた大喜。
その横顔を見た針生が、「俺らは出し切るぞ」と西田に声をかける描写。
来年をすでに意識する大喜と今年で終わりと改めて思う針生。
今回注目の大喜が言った「来年」を意識させに来ている描写だと思われる。
大喜の応援は今回お預け
応援に行かせない理由
大喜のIHの試合の応援に参加させるため、千夏が今回IH予選にて敗北したと#133「なんで…?」で考察。
実際予想通りで千夏は大喜の応援に行け、IH予選準決勝の針生戦では「大喜がんばれっ」と言ったのは記憶に新しい。
そのままIH本戦でも千夏に応援する機会を作ると思いきや今回お預け。
「なぜ!?」ということで、その理由について考察したいと思う。
- 直近千夏の熱い応援が記憶に新しいので、マンネリ化するのを防ぐため
- 今回大喜の両親が応援に来ているので、千夏が前回のような応援ができないため
- 千夏以外のキャラをフォーカスさせるので、千夏がいなくても問題ないため
- 物語を動かすうえで、このタイミングで遠征に行かせる必然性があるため
- 今大会が大喜にとって物語の大切な試合にならないため(→これは除外でいいか)
前回と比べ見劣りする可能性
①と②の内容になるが、二つをまとめると
「今回両親が来ていることで、千夏が前回のような応援ができず(付き合っていることがバレる可能性を危惧)、かつ時間もあまり経っていないこともあり、前回のインパクトに勝てないため」
になる。
#151「こんにちは」にて、両親に話すのはまだ先のお話なので、メタ的に考えてもこの事情が一番ありえそう。
他のキャラにスポットを当てる可能性
③の内容になるが、考えられるところとしては
Ⅰ今回で卒業と思われる針生と西田の掘り下げ
→#40「かっこいいのは」で、針生のバド始めたきっかけの伏線回収(回収してないよね!?)
Ⅱ大喜絡みで家族関連のエピソードの掘り下げ
→今回家族愛感じる描写があったので、大喜関連ということで。
Ⅲ新キャラの登場
→遊佐柊仁とは当たるとしたら決勝とか言っていたが、宿敵の遊佐柊仁がかませとなる展開
千夏が遠征に行かせる必然性
こればっかりは妄想になるが、一つ思ったこと。
遠征先が女バスのIH本戦になっていて、夢佳の試合を観戦させるため。
俺の予想では夢佳率いる彩昌がIH優勝になるんじゃないかと思うから、千夏がそれを見て一層WC(ウィンターカップ)に気合い入れるための展開にさせる目的。
遠征先がどこかも知らないし、もう全然分からないね。
恋人の愛情
恋人同士としての愛情を感じる描写が多かった印象。
そんな今回大喜と千夏の愛情表現について注目していきたい。
千夏の気持ち
まずは千夏について。
#126「俺たちのタイミングで」ぶりのハグになるが、今回千夏がハグをした理由について考察していく。
来年一緒に行くことを約束
今回大喜の応援に行けず、落ち込む千夏だが、そこに大喜が「来年こそ一緒にいきましょう」のセリフ。
思い出してほしいのが、#10「前日」の千夏が言った「来年も再来年もある」に大喜が怒ってしまった件。
要は「再来年だと千夏は卒業してるじゃん」ということで、結局これについて千夏は#14「水族館」にて謝罪。
ではどうして今大喜がこう言えるようになったかを一旦述べたいと思う。
学年差について
以前大喜は#11「地区予選」にて、「学年差を感じさせられたため落ち込んだ」と説明。
それが今回「来年」と大喜の口から出たということは、付き合う前ほど学年差を感じなくなったのではないかと考えられる。
どちらかと言えば千夏の方が今は感じていると思われる。
千夏自身が学年差を感じたからこそ”今年高校ラストだから応援に行きたかった”という気持ちが強かったと思われる。
ちらっと見た大喜のミサンガ
#141「がんばれっ」のVS針生戦にて、大喜のミサンガを見た千夏。
このとき、「ミサンガの想いと共に一緒に戦っている」ことを感じた千夏が印象的に描写されていたが、そのことを思い出すかのような今回登場したミサンガチラ見せ描写。
結果
①大喜が「来年もある」と今回言ってくれたこと
②大喜のミサンガを見て「ミサンガの想いと共に一緒にいる」と感じられたこと
この2点が嬉しかったので、思わず大喜にハグした流れではないかと感じた。
(めちゃめちゃ長くなったけど好きだからハグしたでいいとは思うw)
大喜の気持ち
今度は大喜について考察していく。
キス
周りから言われていたこともあり、今回初めて意識してします。
ただ、千夏にはまだそんな気持ちはなく、大喜自身「我慢している」という表現に踏みとどまった。
そして大喜が感じたこととして、「大切だからこそ慎重にいきたい」と改めて決意。
正直今回読んでこの”キス”というテーマがこの二人の物語でゴールになるんじゃないかと感じてしまった。
思い出
おそらく”キス”について察した千夏が「大喜っ一本」の一言。
これを聞いて千夏との今までの思い出を思い出し、#10「前日」で千夏がリラックス効果があるとやってくれた「ひゃくえ」のツボで応える。
今回のお話は、今まで登場した描写をとにかく散りばめていた印象。
それを踏まえ、この描写を見ると個人的には「ちゃんと二人で築いてきた楽しい時間は思い出としてちゃんとある。だから焦らずに自分たちのペースでいい。」ってことを先生が伝えたかったのではないかと感じた。
家族の愛情
胃痛での対比
分かりやすく対比させる二人。
キャラ | 症状 |
西田 | 緊張により胃が痛い |
由紀子 | 昨日から緊張で胃の調子が悪い |
(しかも間髪無く西田に「出すってうん…」って言わせる辺り、ギャグにも抜け目がないw)
ここから分かることとしては、由紀子は選手ではないけど、大喜を自分ごとのように思っていることが読み取れる。
落ち着かない由紀子
「糸くずがー」とか「シワがー」ということで落ち着かない由紀子。
#10「前日」でユニフォームに飲み物こぼしていた大喜だが、そういう服の洗濯関連でも思い出される描写。
朝5:50に起床しているのは由紀子
冒頭の描写は大喜の日常の朝、そしてラストの描写はIH本戦当日の両親の朝だと思いきや、冒頭もラストもこれが由紀子の早朝ルーティンだったと。
「特別な一日を支える誰かの毎日」
なんて素敵な煽り文なんだ・・・
総評
子供が一生懸命頑張ってることにしっかり支えている両親(今回で言うとメインは由紀子)
いつも応援しているからこれだけで緊張もする。
子目線になるけど、親が応援に来ていると子って恥ずかしさから嫌がったりする。
俺ってそういう子だったから応援に来てもらうとか絶対嫌なんよね。
でも大喜はそんな姿は見せてなかったことだけで、なんか感心してしまった。
親のサポートって影で支えてるってのもあって幼いときって本当の意味での感謝って薄くなっちゃうじゃん。
どちらかと言えば自分が大人になって当時を思い出したとき、感謝の気持ちが身に染みる。
そういう学生時代に家族がサポートしてくれていたときを思い出す、心温かくなるエピソードだった。
最後に
毎回言っているような気がしますが、今回も考察し甲斐のあるお話でした。
というか過去最大級のボリュームになっていて、これ内容もう少し削った方が読みやすいか?なんて思いながら作成していましたw
記事書き終わったからこそ言いたい。
今回こういうお話を作れる三浦先生は本当にすごいと思いました。
ということで今回の考察はここまでです。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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次回もよろしくお願いいたします。
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