あらすじ
ドラックストアで匡の幼馴染の咲季とばったり遭遇した匡と菖蒲。
お互いを紹介する形となり、その場を後にする。
後日、咲季との一件でぴりつく菖蒲だが、明日から始まる県予選で男バド部全体も緊張感ある空気となっている。
それぞれの思惑が渦巻く中、大喜もプレッシャーを感じるが気合いの咆哮で士気を上げる。
そして大喜が部屋で明日の準備をしていると、部屋に千夏が入って来て、ある提案をする。
考察
いよいよ次回より大喜のインターハイ予選がスタートしようとしているが、今回その前日となるお話。
主要キャラたちの心情が描写され、特にバド部のメンバーがそれぞれ今回の大会に向けての強い思いを持っていることを再確認した印象。
そもそも今回情報量が多かったようにも思う。
そんな各キャラたちの心情についてをメインに今回#136を考察したいと思う。
- 金石咲季
- 1年生の姿
- 3年生の思い
- 千夏の応援
金石咲季
しれっとフルネームを解禁。(読み方:かないしさき)
それ以外に「お隣さん歴16年」という肩書も投下。
大喜たち2年生って17歳くらいだから匡とは幼少期から顔見知りってことになる。
この幼馴染のステータスが今後どうなってくるだろうか。
登場させた理由
前回#135「そんなことないです」の煽り文”ただならぬ展開”とはなんだったのか・・・
思ったよりずっと軽い展開の印象だった今回の描写。
構成を見てみると
菖蒲に咲季の存在を認知。
菖蒲が咲季に嫉妬されていると察知。
そのことを思い出し、菖蒲不機嫌ムード。
それを見た周りは試合前日だけあって選手だけじゃなくマネージャーもピリピリムード。
<そして部活内のキャラを描写>
なので、菖蒲が機嫌悪いところからナチュラルな流れで、各キャラを掘り下げに行けている。
この流れを作りたかったために、咲季を登場させた可能性は0ではないのだが、やはりこのタイミングで咲季を二人にぶつける意味としては、二人の進展であることに違いない。
そこで、咲季の登場させたことで菖蒲が「女子に囲まれていい気になるなよ、ひなっちに、お隣さんに」と言っていることから菖蒲自身他の女子を嫉妬している姿を描写したかったという可能性が一番あるのではないだろうか。
ってか菖蒲は雛にまで嫉妬しているが読者目線では「そこは安心してもいいのでは?」と思ってしまうが女子ってそういう生き物なのかなって考えてしまう。
さて、とりあえず特別大きく掘り下げることなく、さらさらっと紹介のみになった今回。
小出しして登場回数を増やすことで、読者の頭に少しずつ匡菖蒲ペアを刷り込ませている感じなのだろうか。
こういう恋愛作品においていくつかカップルがいた方が当然盛り上がるだろうし、先生の戦略だとして、次はどんなお話を入れてくるんだろうか。
この感じだと大会終わった後にもまた動きありそうな予感がする。
1年生の姿
千夏を見たあかり
千夏とあかりの絡みってそういえばこれがお初?
部活仲間との会話「千夏先輩彼氏いないらしい」という言葉が出た辺り、こっち目線では大喜と千夏が付き合っていることをもちろん知っているけど、あかりは当然その事実を知らない。
そして、#134「乗ってください」で千夏を大喜がおんぶしているが、裏側で「二人の姿を他の人に見られていたら?」という部分にフォーカス。
この2点を読者に見せているようにも思える。
特に後者は「おんぶしていた人って誰?」っていう伏線が張られているので、今後回収されるとしたら「この二人が付き合っている!?ということはあのときおんぶしていたのは猪股先輩!?」って流れで知ることになるんだろうか。
晴人の野望
試合形式の練習で常に高いレベルを目指している晴人。
そこで回想が登場し、晴人がシングルのトーナメント表を見せてもらうが、そこには兄である遊佐柊仁の山であることが判明。
晴人の野望が兄に勝つためなのは以前説明されていたので、念願の対決が早速実現しそうではあるが、果たして・・・
あと今回のトーナメント表の情報見ると遊佐柊仁が第二シードのように見える。
そうなると兵藤さんが抜けたわけだから当然針生が第一シード。
ということは#130「拝借します」の針生のセリフから分かることをまとめると
針生 第一シード
遊佐兄 第二シード
大喜 順当にいけば針生と準決勝で対決
晴人 順当にいけば遊佐兄と3回戦で対決
こんな感じになるだろう。
以前も考察したけど、シングルスは針生に大喜が勝つとして、決勝は遊佐柊仁VS大喜になるけど、このカード当たったらどっちが勝つだろうか・・・
ここでは大喜が負けたけど、準優勝でIH出場!って流れになると予想。
さすがにいまさらぽっとでの選手が優勝掻っ攫うなんてことはないと思う。
3年生の思い
西田が説明しているように緊張感漂う針生。
そしてその姿を見て千夏のことを思い出し、下を向いてしまう大喜。
大喜としてはなかなか苦しいよなー。
でももちろん前回#135「そんなことないです」で千夏の思いを背負っている大喜は活躍の期待大でしっかり前を向けるので大丈夫。
そして大声で「栄明!!ファイトー!!」と気合を入れると。
正直リアルでやろうと思うとめちゃめちゃ恥ずかしいわけだけど、それで場の空気が感化され、他の部活の部員からも応援してもらう流れを作るとは部の大将となる素質があるのではないだろうか。
あと、ちょっとした話で、いつもサブタイトルってキャラクターのセリフをそのまま引用してると思うんだけど、
今回のサブタイ 「ファイト栄明」
大喜のセリフ 「栄明!!ファイトー!!」
モブのセリフ 「ファイトー栄明ー」
と大喜のセリフとは微妙に違っていて、モブのセリフが一番近い形ではあるんだけど、モブのセリフをサブタイにするってなんか意味あるんだろうか・・・
千夏の応援
やはりきたこの流れ。
#133「なんで…?」で考察したけど「千夏が負けたことで逆に大喜の応援に行けるようになった」が予想通りとなった。
ただ、考えていなかったのは花恋が針生の応援に行くということで、もし準決勝大喜VS針生のカードが実現したら、この二人はどういうリアクションでその試合を見守ることになるのか。
どちらかが負けることになるが恋人からなんて言葉をかけるのかは注目したいところ。
実際いうと、逆にこういうときは触れないのが吉だったりするのかな。
好きだよ
そして最後。
千夏からは唐突に「好きだよ」のセリフが来た!
ただ、疑問に思ってしまったのが、ここで「好きだよ」って言い回しは使うもの?
ということで、この「好きだよ」ってセリフを採用してきた理由について考察していきたいと思う。
個人的な肌感覚として「明日一生懸命応援するね」と「おやすみ」の間のセリフとしては
一般 「頑張ってね」「今日はゆっくり休んでね」→友人コメント
攻め 「IH出場したらご褒美にチューしてあげる」「私のためにIH連れてって」→恋人コメント
この辺りが候補になるだろうか。
そこで、女性目線のコメントをもらったんだけど、こういうときの「好きだよ」は「頑張って」みたいな応援としての言葉みたいで、好きな人にならどんどん使いたいものみたい。
ということからこの言葉って意外と女子の感覚としては”あり”みたい。
だからそれ以上に特別な理由はないかもしれない。
あとは、以前にもあった、千夏が「カップルなんだぞ」と言ってハグを求めたり、名前の呼び捨てを提案したときにも思ったが、千夏は大人っぽい、大喜は子供っぽいっていうのがやはり意図的に描写しているように思う。
というか実際この構図リアルでもイメージできてしまう辺り、あるんだろうなーって思う。
ただ、この「好きだよ」言った後の千夏はクールな表情してるけど、この回がコミックに収録されたら、#136の後のページ(#137の1ページ前)では千夏の内心ドキドキ描写がしれっとフォロー入ったりしてるんだろうなって思ってしまった。
次回の展開
次回より男バドのIH予選がいよいよスタート。
物語の山場にもなる部分かと思うから女バスのとき同様、しっかり尺をかけて描写されると思われる。
展開予想しているので、答え合わせも気になるところではあるので、楽しみにしたいと思う。
それでは今回#136の考察はここまで。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
コメント