あらすじ
千夏の応援のため、試合会場に到着する大喜。
試合が終わった松岡と偶然遭遇したことで、共に女バスを応援する流れとなる。
試合内容は千夏率いる栄明がリードしているものの、夢佳率いる彩昌とは僅差。
むしろ観客から見ても活躍が目立つ夢佳が試合を作っている流れ。
対して千夏は、シュートを外してしまうもチームメイトの渚にフォローしてもらう形で得点を重ねる。
一方、兵藤さんの練習している体育館には針生の姿が。
考察
前回#130「拝借します」の続きになる今回では、ついにVS夢佳戦が開幕。
そしてまさかの兵藤さんのところに尋ねる針生。
正直針生に対する新たな情報について判明した部分が印象的ではあったのだが、今回もピックアップしていきたいと思う。
- 大喜が驚いている理由
- 針生の将来
- 何一つ後悔したくない
大喜が驚いている理由
栄明がリードしているもののいい状況ではないとの松岡の見解。
松岡が出てきた瞬間、解説役に使われると想像できてしまったw
ただ、やはりこういうとき解説できるキャラクターを横に置かないとこちらに状況が伝わらないからそこは構成のお話。
松岡から、千夏は「夢佳とまた一緒にバスケがしたい」と思っていたわけだが、夢佳の復帰でむしろインターハイへの道が険しくなったのではと聞かされる大喜。
これに対し、大喜は驚きのリアクション。
理由としては、大喜は千夏にとって最善手を取っていたはずが、夢佳が復帰したことでインターハイ出場の目標がより困難になっていると他者は思っていたため。
ただ、個人的には驚きのリアクションなんてせずとも「そうだとしても・・・それでも!」と強気に自分の感性を信じてほしかったところ。
だって大喜の選択肢絶対間違えていないと思うから。
事情を知らない外野の客観的な意見なんてそんなもんよ。
だからそこは自信を持ってほしいと思ってしまった。
まあそこがまだまだ大喜くんの若いところでしょうか。
そもそも千夏としてもインターハイ出場は目標ではあるけど、最終的に目標達成するには強いチーム倒さないといけないわけなんだから、夢佳が復帰したこと自体で後悔なんかするわけないでしょ!
むしろ最強クラスの夢佳を今のチームで倒してインターハイ出場の方がチームの自信にも繋がるし、千夏としても憧れだった人を超える意味でもこの対決は悪くないと個人的には思ってしまうな。
針生の将来
兵藤さんからのお誘い
今回のお話で兵藤さんが針生を自分が通っている体育大学に来るよう誘っていたことが判明。
それに対し、針生は同じ大学は目指さず、自分の目標のため、別の大学に進学すると回答。
#127「震えるね」でも針生の進路については軽く触れていたが、今回はしっかり掘り下げてきた印象。
正直バド強い大学行くって思っていただけに、将来のため、一般大学で勉強する道を進むことに驚いた。
ただ、進路がどんな方面になるかは今のところお預け。
針生の事情について掘り下げてくれてたら予想できるかもしれないけど、今までそんな描写なかったよな。
ということで今回が伏線なのだろう。
人生の分岐点
これ千夏と対比させてるな。
千夏は前回#130では迷っているというより悩んでいるように感じたんだけど、針生が言うような数々の分岐点は千夏にもあったと思う。
実際夢佳とは今敵同士になってしまっているけど、もし「夢佳の事情をもっと早く知っていたら?」、もしかしたら「違う高校ではなく同じ高校だったかもしれない」とか「同じチームで一緒にバスケができたかもしれない」とか、そうしたら「去年のインターハイの結果も変わっていたかもしれない」なんて思ってしまうのではないだろうか。
それに対し、針生はたくさんの選択肢の中で迷子になりたくないと表現。
そして、兵藤さんが教えていた大喜にも勝つことを宣言。
これを千夏に置き換えると”千夏は数ある選択肢の迷子になっていたら夢佳に勝てない“ということになる。
つまり、”千夏は夢佳に対して想いを断ち切らないと勝利することはできない”という先生からのメッセージに感じる。
個人的には、こういう将来のことを考えさせる描写はキャラのセリフに深みを感じるんだよなー。
何一つ後悔したくない
大喜は松岡の「夢佳を復帰させなければ」という言葉を思い出し、「そんなことないですよね」と内心つぶやく。
場面は試合に戻り、千夏はシュートを外すも渚がすかさずリバウンドを決める。
「何一つ後悔したくない」ということで千夏は覚悟を決める描写を入れ、今回ラスト。
千夏も前回のお話では「夢佳が帰ってきたけど・・・」ということで悩んでいたが、今夢佳は敵だけど、千夏には他にも助けてくれる仲間がいると思わせるような描写を挟んで、ラスト決意のセリフ。
千夏のこのセリフとしては、自身の数ある分岐点での選択を後悔したくないってことなんだと思う。
「自分だけ日本に残ってインターハイ目指すこと」
「その目標を阻む壁になっているのが嘗てのバスケ仲間の親友が復帰してきたことだとしても」
他にもあるだろうが、直近で感じることとしてはこんなところだろうか。
今の千夏なら前回の迷いを断ち切っていそうなセリフがあることから、次回勝利を手にすることができるのではないだろうか。
あとはそこに大喜をどう絡ませてくるか、熱い展開を期待したいと思う。
ということで今回の考察はここまで。
ここまでご覧頂き、ありがとうございました。
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