【コミック7巻】アオのハコ #56何様だよ【考察】

アオのハコ_コミック#56 アオのハコ

本記事は、アオのハコ#56の考察をする都合上、ネタバレを含んでおります。 まだ読んでいない方は、一度読まれてから閲覧することをお勧めします。

あらすじ

大喜VS遊佐柊仁の試合を観戦する栄明バド部。

大喜の失点に西田は悔しがるも針生は辛辣なコメント。

そんな中、大喜は遊佐柊仁とのレベル差を実感しながらも、回想という形で大喜の記憶がフラッシュバックされる。

部活のこと、雛の告白のこと、そして千夏が悩んでいるとき頼られたときのこと。

そんな大喜はプレイもうまくいかず、しまいには汗で床が滑り、手をついてしまう・・・

感想

今回めちゃめちゃ大喜にスポット当ててきたな。

いや内容が暗いからスポットってことはないか(そう意味ではないか)

とりあえず、大喜の負の感情というか内に秘めていた影が出てきた感じ。

まあ前回ないしそれより前から大喜が悩んでいる描写をフォーカスされていたけど、今回一話使って掘り下げてきたのはこうやってみると意外。

こういう沈んだお話って今までなかったかも。

あえてこういう描写を採用していることを考えると今回も重要回ということだろうか。

考察

前回#55「イノマタ君」から続く佐知川練習試合編。

感想でも述べている通り、負の感情ましましの大喜回。

採用されている以上は目的がある!

ということで、その辺り考察していきたいと思う。

ピックアップ
  1. #56で判明したこと
  2. 大喜の心情

#56で判明したこと

  1. 扉絵
  2. 一皮むけないと置いて行かれると予見する針生
  3. 体育館にて栄明生徒のIH出場者が表彰
  4. 雛の告白を光栄に思っていた大喜
  5. 自暴自棄プレーと評価する渚
  6. 千夏が頼ってくれたことも嬉しかった
  7. 13-21で遊佐柊仁が1ゲーム先取

大きなトピックは後述、小さいトピックをいくつか考察。

扉絵

前回#55「イノマタ君」のおまけページにて、今回の扉絵について三浦先生「大喜の寂しげな心情を表現」とのこと。

三浦先生のコメントより、やはりこういう扉絵でもしっかり意味を持たせている先生だと再確認できたのと、大喜の心情がテーマになっていることが伺える。

大喜の心情

扉絵で三浦先生も言っているように大喜の心情がテーマであることは明らか。

ということで考察していく。

暗く描かれる大喜

演出とセリフからとにかく大喜を下げている描写になっている。

それぞれ述べていきたいと思う。

演出とセリフ
  • ポイント決められ、大喜に下を向かせることで表情見えず、遊佐柊仁が見下す構図
  • インターハイ行きたいと安易に言ったことを後悔
  • みんなIH出場の中、自分は蚊帳の外
  • 「俺何様だよって」のバックが黒塗り
  • 滑ったことで床に手をついてしまう(これで1ゲーム先取される)

とにかく大喜が暗い印象。

こういった描写で苦戦していることがより分かりやすく感じると思う。

とにかく自信なし

「俺!?」の意味

雛の告白されたことに対し、嬉しかった半面、「なぜ自分が!?」ということでマイナス方面に考えてしまう描写。

渚のセリフからも「プレーが自暴自棄になっている」と表現がされているが、重ねてきているように感じられる。

「俺何様だよって」の意味

千夏が落ち込んでいたところ、自分を頼ってくれたことに対して、素直に嬉しかったと思う大喜。

なのだが、結局これを「何様!?」と振り返る。

要は「自分みたいなやつが、彼氏面してこんなこと考えて!」ってそういうことなんだと思う。

結局何が言いたいのか

暗い印象で描くことで大喜の自信がよりなくなってきていることを表現していると感じる。

ではそもそもなぜここまで下げる描写が必要なのか。

それは「次回以降で大喜を持ち上げる前フリ」ではないだろうか。

以前にも考察記事で述べたことがあるが、こういう緩急っていうのが物語を面白くする上で大切になってくる。

今回で言うと、これ以上下がらない状態まで持ってった大喜をあることがきっかけで覚醒し、最終的に極限状態までもっていく。

そんなアツい展開を嫌う読者なんてまずいない。

これが一つ狙いだと推察できる。

最後に

ダークな部分をフォーカスした回でしたが、いかがでしたでしょうか。

こういうの読むと逆にここからの持ち上げを期待せずにはいられなくなってくるのが私だったりしますw

次回以降も楽しみです!

ということで今回の考察はここまでです。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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次回もよろしくお願いいたします。

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