あらすじ
大喜に告白した雛だが、同居している千夏には話した方がいいと思ったため、説明。
それに対し、千夏は今母親と違う家で別居していることを告げられる。
時間は過ぎ、放課後の体育館。
練習に励む大喜だが、バドの腕も少しずつだが向上していることを実感しているにも関わらず、焦燥感を抱く。
そんなとき、次の土曜日に佐知川高校と練習試合をやることを聞かされ、遊佐柊仁を思い出す。
そして、体育館2Fにてランニングをする大喜だが、そこには台本を読みながら一緒に走る雛の姿も。
練習試合の件も知っていて、応援に来ることになる。
早朝、いつも通り体育館に入る千夏だが、すでに練習している大喜の姿が。
こちらも練習試合の件は知っていて、千夏も応援に来てくれることになる。
感想
冒頭の雛が告白した件、最後千夏が少し照れた表情、そしてコピー機だけが動いてる描写なんだけど、ここから読み取れることって何なんだ・・・
ここ考察案件なんだけど、結構難しいな・・・
ちょっと頑張ってみるけど。
あともう一つ。
「朝練仲間の勇士として」応援に来てくれることになった千夏。
これ大喜目線だとめちゃめちゃ嬉しいよなー
でも選手目線でこういう女子、しかも好きな人が来るって物語的には盛り上がるけど、同じ立場ならやっぱ来てほしいもの?
っていうのも、かっこつけたがるのが男の性。
余計なことを意識しちゃったり、力んだり普段通りのパフォーマンスできる!?なんて俺は思っちゃったり。
俺だったら「絶対きて!」にはならないと思うんだよな。
明確に「勉強になる」とかの目的があるならぜひ来てほしいけど。
どうなんだろ、同じ立場だったらやっぱり「応援来てほしい!」になるのかなー
考察
さて、千夏雛のやり取りから始まって、大喜の応援に行くと伝える雛千夏で終わるという構図。
やはり注目のこの二人と言ったところだろう。
ということで今回もこの二人をフォーカスして考察していきたいと思う。
- #52で判明したこと
- 告白を伝えたことによる心情
- 応援に来ることを聞いた大喜の心情
#52で判明したこと
- 1か月別居の件を雛に共有
- 土曜に佐知川高校と練習試合
- 遊佐柊仁を意識する大喜と針生
- 雛と千夏が大喜の応援に来ることに
大きなトピックは後述、小さいトピックをいくつか考察。
遊佐柊仁を意識する大喜と針生
作中大喜は”焦燥感”と言っているが、原因がIH予選で敗北した遊佐柊仁にあると大喜が思う。
今だから思うのが、”遊佐柊仁”が大喜の宿敵の位置付けになっていると感じるが、この辺りでも意識させに来ているように感じる。
(前回負けて落ち込んでいるときから意識させにきている雰囲気ではあったよね)
告白を伝えたことによる心情
今回の流れとしては
①雛が告白したことを伝える
②千夏が別居していることを伝える
③それを聞いた雛は部屋を後にする
④部屋に残る千夏
となるが、それぞれの場面での心情について考察していきたいと思う。
雛の心情
雛が千夏に話した理由
雛より「気遣ってほしいとかではないが、同居しているので話した方がいいと思った」とのことで、今回説明。
雛の気持ちとしては「同居人が他の女子から告白されたことで同居しづらくなってほしくない」「先に伝えることで少しでも負い目と感じてもらわないようにしたい」などが理由だと感じる。
千夏が別居していることを聞いた雛
「へぇ」と言いながらの照れ顔。
その後は千夏のおじいさんの手術の成功を祈りながらもどこか喜ばしい表情で部屋を後にする。
恋敵が自分の好きな人といる時間が減ったら、「またとないチャンス!」と思うのが普通。
となると、大喜との関係がいい方向に行くかもしれないと思ったため、照れた。
そして、喜んだと考えるのが自然ではないだろうか。
千夏の心情
告白したことを聞いた千夏
「そうなんだ」のセリフのときの表情。
時間が夕方だと思われるが、教室に西日が差し込み、千夏の表情が影になっている演出。
それもあってか、その顔色からはどこか”寂しそう”もしくは”悲しそう”と言った表情がより強調されて感じられる。
この時点での千夏としては無意識というか、純粋なリアクションと受け取っていいだろう。
そうなると、千夏の内心としては「雛が攻めたことにより、自分にとっても大切な存在となってきた大喜が奪われてしまう可能性がでてきた」となるだろう。
一人になった千夏は何を思う
雛が去った後、頬をやや赤らめながらも目元は描かず、コピー機に頬杖をつく描写。
静かな教室ではコピー機だけが動く、そんな演出となっている。
考えてみれば、頬杖をつくのって何か考えるときの行動だと思うんだよ。
つまり、今回雛が行動を起こしたことで、千夏も自分の気持ちについて悩んでいる、考えているとみて間違いないと思う。
頬をやや赤らめている理由
”頬をやや赤らめている”については正直「演出です」でもいいような気もする。
あえて考えるなら
千夏「大喜くんが蝶野さんと結局付き合ってしまうと考えるとなんだか悲しい・・・」
千夏「でも悲しいってことは大喜くんに対してやっぱり特別な感情を抱いているってことかな・・・」
こういうことなんじゃないだろうか。
応援に来ることを聞いた大喜の心情
ここでも千夏雛の二人を対比させているような構図。
二人とも「応援に行くよ」に対し、大喜「練習試合だし来なくていいよ」と返答。
そのあとの二人の流れと大喜のリアクションが当然異なるが、一旦おさらいしつつ考察したいと思う。
雛の流れ
雛の流れだと、雛「好きな人の頑張っている姿は見たい」に対して、大喜は驚いたリアクションで雛の方を振り向くと、雛「いきなりこっち見るなー」ということでいつもの二人のバタバタ展開。
まあ雛の気持ちとしては当然の流れだし、大喜の気持ちとしても”照れ”と”驚き”が混ざったリアクションで割と妥当なこの二人らしい流れである。
千夏の流れ
こっちの流れでは、千夏「いや見たいでしょ!」に対して、大喜が雛との件を思い出し、一旦黙り込んでしまうも、大喜「止める権利ないんで」と言った後、千夏「朝練仲間の勇士は見届けないと」ということで、大喜が「えっ」ということでリアクションを取った展開。
驚いている?
大喜のリアクションが驚きなんだと思うのだが、正直言うと俺的にはこの流れで大喜「えっ」のリアクションの理由についてしっくりこなかった。
というのも千夏のセリフが、割と言いそうな普段通りの言葉だと思う。
ぶっちゃけ、大喜「あっ」のセリフに置き換えても通りそうなこと考えると、ここについては深読みせず、素直に大喜が軽く驚いているだけのリアクションとみればいいのだろうか。
驚いているわけではない?
”驚いている”と思ったのだが、これ驚いているだけじゃなくて、”喜び”と”驚き”が混じったリアクションなのか!?
そう考えると急に納得できた!
おそらくこれで正解になると思うのだが、ただでさえ最初「なぜこのセリフ?」なんて思ってて、次に考えたことがお話全体の流れから考察しようとして、
冒頭の雛とのやり取りで千夏が大喜のことで悩んでいる、考えている描写を披露
それを踏まえ、今回大喜の応援しに行くことに対し、千夏が少し攻めるセリフを描写
それに対し、大喜がいつもと違う雰囲気に驚く
こんな意味を持たせているんじゃないかと勝手に推察したこともあり、なかなか納得できる流れが思いつかなかった。
余計な先入観って恐ろしいな・・・w
最後に
6巻全て読み終えたわけですが、千夏雛にフォーカスしている描写が多い印象ですね。
まあ当然と言えば当然ですがw
7巻もまだまだ目が離せない二人に注目といったところでしょう!
次回楽しみなところですが、今回の考察はここまでです。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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次回もよろしくお願いいたします。
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