【コミック6巻】アオのハコ #50ずるい女【考察】

アオのハコ_コミック#50 アオのハコ

本記事は、アオのハコ#50の考察をする都合上、ネタバレを含んでおります。 まだ読んでいない方は、一度読まれてから閲覧することをお勧めします

あらすじ

1-Bでは、白雪姫の劇の練習真っ最中。

匡も衣装の準備を進め、大喜もクラスに頼られ、それぞれが役割をこなす。

昼頃、購買にて物品を選ぶ大喜だが、そこにはちょうど千夏が。

千夏のクラスでの出し物は喫茶店とのことで、そこに雛たちクラスメイトが到着。

場面は変わり、夜。

ドラマを見ていた千夏の元に千夏ママが駆け寄り、ドラマの人間関係について冷静に解説。

そこでお風呂に入り、自分がずるい女だと感じる千夏が、大喜に対する気持ちを考える。

感想

ずるい女かー

ドラマのコユキさんというキャラを例に出し、千夏の性格を牽制してきたな。

思わせぶりな態度で受け手を勘違いさせてしまうのは、俺はよくないことだと思う派なので、見方によっては確かに千夏もずるい女だね。

ということで実際悩む千夏。

だけど、この千夏の表情は恋する乙女だよなー

少女よ、たくさん悩んで考えて、たくさんの経験をしなさい。

最後の「誰かを頼りたいと思ったときー」

このセリフについては、完全に考察案件だな!

考察

扉絵は千夏雛の二人、仕草も似せていて、完全に対比させている構図。

ということでこの二人が注目となる今回。

雛の心情もフォーカスしているところはあるのだが、どちらかと言えば千夏側。

千夏視点で、大喜たちが実は「付き合っていなかった」ことに気付いていたということで、千夏の伏線回収にもなり、重要回となった。

さて、今回はこのヒロイン2人をメインに考察していきたい。

ピックアップ
  1. #50で判明したこと
  2. 雛が思っていること
  3. 千夏の気持ち

#50で判明したこと

  1. 大喜のクラスは1-B
  2. 匡の家庭状況
  3. 頼られる大喜を見て満足げな表情の雛
  4. 大喜「千夏を見たらおはようかなって」千夏「??」
  5. 千夏のクラスの出し物は喫茶店
  6. 千夏もクラス代表だからウェイトレスでの接客予定なし
  7. 白雪姫の王子役は高身長女子が担当
  8. ドラマのずるい女が千夏と類似
  9. クッションを持ちながらお風呂場へ向かったのは動揺のため?
  10. 大喜たちが付き合っていないと分かっていた千夏

大きなトピックは後述、小さいトピックをいくつか考察。

匡の家庭状況

「やらないといけない状況になると人は成長する」

兄弟が多い匡は、自然と裁縫が身につき、今回の劇では衣装担当。

手慣れているのだろうが、そんな男子重宝されるに決まってる!

大喜「千夏を見たらおはようかなって」千夏「??」

千夏これどういうこと?

新手の煽り?w

「??」じゃなくて「そうかなー」とかのセリフでいいじゃん。

ということは「(どういうこと?)」って意味なんだろうか。

でもこういうマイペースなリアクションが千夏っぽいっちゃぽいね。

クッションを持ちながらお風呂場へ向かったのは動揺のため?

これも千夏の心情といったところだろう。

どちらかと言えば、地味な可愛いポイントの描写って感じだろうか。

雛が思っていること

自分の役割をこなす大喜

劇の準備で忙しい中、クラスメイトたちが周りに問いかけていることに対し、大喜は的確に回答。

この直前の場面で、雛が劇の練習で様になっている姿を披露したり、匡が衣装作成をしっかりこなしていたりと、それを見た大喜が「役割をこなしていて何より」と内心つぶやいていることも相まって、”仕事しっかりこなす人”を強調している描写にも感じる。

個人的にもしっかりとこういう役割をこなせる人はやはり見ていてかっこいいもの。

特に学生なんて自発的に動ける人の方が少数だと思うし、こういう分かりやすく”仕事できる人!”っていうのはかっこよく見えるのでは?

大喜を評価する人たち

このパフォーマンスをみた女子たちが大喜のことを「相談しやすく頼りになる」と高く評価。

やはり三浦先生としてもそういう意識で描写していることが分かる。

そしてその姿を横目に見た雛の表情は満足げ。

女子の感情

雛の表情を素直に読み取るなら「自分の好きな人が評価されていることを純粋喜んでいる」になると思う。

確かに一見、この表情は違和感なく普通に見えるから、そのままさらさらっと読んでしまうのかもしれない。

しかし、俺としてはここにも雛の魅力がつまった一コマだと思ってる。

理由としては、他の女子でこういうリアクションをしない人がいるため。

分かりやすく言うと、他の女子で違う感性をお持ちの人のパターンはこう。

「私が好きな人を褒めている!?好きになったってこと?ライバルになる!?」

所謂嫉妬心。

ソースはうちの妻、この描写見てすぐ思った。

うちの妻は絶対こうは思わないだろうとw

<結論>雛はめちゃめちゃいい性格してる

雛の性格としても嫉妬心が皆無ってことはないだろう。(#15「普通の女子」より)

ただ、ここは間違いなく満足げな表情でいいだろう。

結局雛の性格としては、好きな人が苦しんでいること自体を心配に思うキャラ。

それがたとえ自分とは違う異性とうまくいっていないことで悩んでいたとしても。

(その辺は#32「ダサいぞ!!」を参照)

結論、雛ってめちゃめちゃ性格良いよねって話。

この描写を理解した読者はまた雛様の魅力に囚われてしまったな!

千夏の気持ち

千夏の視線

さて、上記の考察で”ここでは雛は嫉妬していない”という結論だったが、逆に嫉妬しているかのような視線を送ったのが千夏。

購買部で大喜と話していたとき、大喜を探していたこともあり、途中会話を割るように声をかけた雛。

それを見た千夏はその場を後にするのだが、その後わざわざ振り返り、大喜と雛の方を見つめる。

そのときの千夏の気持ちとして、ただただ「忙しそうだなー」って思っていたとはならないだろう。

それなら千夏の内心で「忙しそうだなー」とか「大喜くん頑張ってるな」とかテキトーにフォローのセリフ入れればいい。

そういうセリフを入れず、あえてこのような形で千夏の表情が描写されているということは、意味を持たせているのは間違いないだろう。

そこでこの表情から読み取ろうとすると、やはり”羨ましさ”や”嫉妬心”とかに見えてしまう。

ずるい女だと自覚

ドラマからの比喩

ドラマにて、ずるい女として登場したコユキさんと類似していることを千夏が自覚。

というか名前的に似せているようにも思う。

氏名ドラマ似せているところ(共通)
千夏コユキ”夏”と”ユキ”の季語
猪股熊井”猪”と”熊”で動物
アキ二文字なだけで被っていない?

アキが相手の女性に結構ずばずばものを言うのに対し、雛はそういうキャラではないことを考えると「アキ=雛」ではない?

ひとまずは千夏に自覚してもらうことための比喩としての採用だと思うので、アキについてはさほど重要ではないとは思う。

ただポイントなのが、三浦先生が思うところの「ずるい人」として

普段から思わせぶりな態度を取っている。

興味がなければ距離をとればいい。

なのに隣の居心地の良さを感じているから、はっきりしない態度を取っている。

ということなんだと思う。

俺としてもこれは同意だわー

千夏が思う”ずるさ”

千夏が思い出したのは#45「8月26日」で言った「どこか行きたい」と言ったセリフ。

個人的には「他にも全然あるぞw」なんて思ったのだが、一旦割愛か。

ただ、ここを思い出しているとき、顔を覆っている演出が「いけないこと言ったー」の失敗の雰囲気出ているように感じる。

素直で行くことを決意?

次に思い出したのが、#37「もしもーし」で大喜が寝ているときに言った場面。

そして#44「叶ってないよ」で、二人の会話を聞いて、付き合っていなかったことが判明したときの場面。

ざっくり流れをおさらいしておくと

花恋の影響により、自分の気持ちに素直になろうとしていた。

しかし、大喜が雛と付き合っていると思っていたのだが、結局付き合っていないことが判明した。

つまり、雛には悪いとは思うが、付き合っているわけではないのであれば自分の気持ちにこのまま素直になっていい、自分が引き下がらなくていい。

千夏の表情から見ても、「このままでいいのかな・・・」のような自分の気持ちに素直にいくセリフが合いそうではあるし、上記のように思ったのではないかと予想。

特に、「ずるさ」を千夏が自覚したことを考えると、今までのような思わせぶりな態度を今後改めようとしてくることがここから推察できる。

「誰かを頼りたいと思ったときー」

いろいろ悩んだ末の結論となるであろう、千夏が最後に言ったこのセリフ。

#45「8月26日」で千夏ママが言ったセリフから来ていると思うが、これどういうことだ?

続きとして考えるなら候補は

「んーだけど」「誰かを頼りたいと思ったときー」

↓続きの候補

①頼ってもいいんだよね。

②また自分の気持ちに素直になっていいんだよね

③どうすればいいんだー

これなら①or②だろうか。

というか、別にこの後に続きの言葉が特にあるわけではない?

とりあえず言えることは千夏にとって大喜は”頼りたいと思う特別な存在”ってところなのは間違いない。

最後に

なんかめちゃめちゃボリュームでちゃいましたw

千夏雛の重要回と思って考えてたらこれですよ。

千夏としても変化をつけてきそうではあるので、ここからも目が離せませんね。

ということで今回の考察はここまでです。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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次回もよろしくお願いいたします。

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