【コミック5巻】アオのハコ #35おもしろいもの【考察】

アオのハコ_コミック#35 アオのハコ

あらすじ

花火大会の途中、迷子の女の子に声をかけていた千夏に大喜が遭遇。

迷子の子を運営に連れていくために、三人で移動。

そのころ、大喜を待つ雛の元に一緒に花火を観ようと提案する伊藤くんとご一行が登場。

一方、三人で移動中、千夏の親友かつ針生の彼女である花恋とばったり。

結局、女の子を運営に預けようとするも、すれ違いで母親がまた探しにいってしまったを知った大喜が再び走り出す。

残された千夏と女の子はそこで待つ流れとなる。

感想

前回#34「女の子って」の続きとなる花火大会のお話。

雛の元には#30「お近づきに」で初登場だった、雛に気がある伊藤くんがここで再登場。

また登場するお話があるとは思わなかったw

個人的には「えっ雛様に!?お前ごときが引っ込んでろ!」なんて思ったりしたw

他の読者は伊藤くんどう思ってるんだ?

そして次回の展開は果たして・・・

さて、前回までは雛回となっていたが、今回は千夏のターン。

そして、ついに初登場の花恋!

もう少し先かと思っていたが、ここだったか!

このキャラが出れば千夏の心が分かる、そして物語が動くということで重要キャラ。

考察

花恋がついに登場ということで、今回は花恋の役割から分かる現時点での千夏の心情をメインに考察していきたいと思う。

ピックアップ
  1. #35で判明したこと
  2. 花恋のキャラクター
  3. 千夏の心情

#35で判明したこと

  1. 迷子の女の子の名前はゆめちゃん
  2. 伊藤くん再登場、雛に一緒に観ようと提案
  3. 千夏は意外にも子供の相手が得意
  4. 花恋初登場
  5. 千夏は浴衣を着たいけど着れない
  6. 千夏の一張羅はユニフォーム
  7. 大喜について「意識はする」

大きなトピックは後述、小さいトピックをいくつか考察。

千夏は浴衣を着たいけど着れない

千夏は浴衣について「”ちょっとだけ”着たい気持ちはあるが、不器用だから着れない」とのこと。

言葉の通りだが、ここの「不器用」の言葉が、

①着ること自体不慣れだから着れないの意味

②恋愛面でも自分の気持ちに素直になれないの意味

のダブルミーニングになっているように感じた。

特に花恋との回想直後の描写っていうのもあって、②を意識させにいっているように感じてしまった。

千夏の一張羅はユニフォーム

一張羅/一丁羅(いっちょうら) とは?

1 その人が持っている衣服のなかで、最もよいもの。

2 ほかには持たず、たった1着きりの衣服。

goo辞書 https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E4%B8%80%E5%BC%B5%E7%BE%85/

「ユニフォームを着るときが一番かっこよくありたい」とのことで、千夏の覚悟がこのセリフからも伝わる。

試合の時にしか着ない服はそれだけでやはり気合の入り方が違うもの!

俺自身こんな感じに思ってたなー

この感覚久々に思い出したわ。

花恋のキャラクター

針生との関係

以前針生には芸能活動をしている彼女がいるとはなっていたが、ついに登場。

針生の部活に対し、かなり理解あるパートナーで、「バドおろそかにしだしたら別れる」とまで言うほどのキャラ。

元々針生のバドに打ち込んでいる姿に惹かれているようで、部活やっている学生にとってはこういう性格ならうまくいきそうでは?

というかお互いが力入れていることに対して、頑張っている姿に惹かれているところがあるようなので、この考えになるのはなおさらか。

#6「一歩でも」で針生も「何かに一生懸命な女子っていいよな」って言ってたし。

千夏との関係

千夏への呼称はクラスメイトと同じく「ちー」。

千夏とは幼稚園、小学校でずっと同じクラスの親友とのこと。

所謂幼馴染になってくるのだが、ずっと同じクラスってかなりすごいな。

相談キャラとして大喜には匡が、雛には部活仲間のあの子が、そして千夏には花恋がということで役者は揃った感じ。

花恋の役割

さて、早速今回のお話の回想にて、大喜との同居についてツッコむところを描写。

花恋の投入による影響としては、こんな感じだろうか。

今まで千夏の気持ちについては言葉として表現されることが少なかったように思うのだが、今回花恋が登場したことでしっかり掘り下げることができる。

そして、相談役として機能させることで、恋愛に疎い千夏に変化をもたらすことができる。

つまり、物語を動かす上で重要キャラ。

そのため、恋愛に「あまり興味なし!」な千夏の気持ちを動かす、物語を進める上で今後も重要な役割を担ってくると思うのでこれからも注目の人物と言えるだろう。

千夏の心情

そんな花恋の質問「大喜との同居について男子として意識したことあるか」に対して「ある」と回答。

やっぱりあるか!と読者はここではっきり認識することができたと思う。

直近で言うと、千夏は#29「良くないこと」で、距離が近くなることを懸念し、「忘れよ?」と言っていたが、やはり自分の気持ちに蓋をしたと分かったと言えよう。

気持ちを自覚させる

花恋との会話にて「意識したことがある」と回答しているわけだが、今まで自分の感情を隠していたのを、自分で言葉として発することで、気持ちを自覚させる意味を持たせていると感じている。

というか俺個人的には、気持ちを声に出すと自分が認めたように思ったりするので、そう思ったのだが、皆さんはどうだろうか。

実際、大喜と会ったことで、花恋は思わずテンションが上がってしまい、それに対し大喜「針生先輩は自分のどんな話を聞かされているか」問われる場面。

花恋としては、針生からいろいろ聞かされたわけではなく、千夏から話を聞かされていたからテンションが上がっていたわけで、それで回答に迷っているときに横目で見た千夏の表情がこれよ!

まあ花恋に話していた手前、照れている表情ではあるが、そもそもそんなこと言ったことを思い出したとしたら、恋愛不器用な千夏ならこういう表情にもなるよな。

そんな表情見たら、花恋が「”おもしろいもの”見ちゃった」ってウキウキで針生に話したくなるよな。

花恋としても「ちーのこんな顔見たことない!」って気持ちだったろうし。

花恋さんにはこれからもいい仕事に期待していますよ!

最後に

今回花恋初登場ということで、花恋の役割から分かる現時点の千夏の心情ということで考察してみました。

まあここについては大体の読者が現時点の千夏の気持ちを察していたはずなので、「まあそうだよね!」とか「やっぱり!」という印象だったと思います。

さて、これから千夏の気持ちがどのように変化していくのか楽しみにしつつ今回の考察はここまでにしたいと思います。

それでは、ここまでご拝読頂き、ありがとうございました!

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