あらすじ
大学生との練習会に参加する大喜だが、そこにはまさかの兵藤さんの姿が!
レベルの高さから苦労する大喜だが、話の流れで兵藤さんからアドバイスをもらうことになる。
練習が終わり、花火大会に行こうとするが、匡から行けない知らせが入る。
結局雛と二人で行く流れになり、先に到着する大喜。
雛のため、りんご飴を買っているとその後ろには!
考察
前回#32「ダサいぞ!!」から続くお話だが、大学生との練習会と花火大会の夜の二部構成となっている。
兵藤さんとのやり取りも注目なのだが、今回はやはり雛の浴衣姿に目を奪われた読者が多いのではないだろうか!
大喜じゃなくても「あっ!」ってリアクションになるよなw
ただ、両方とも軸となっているのは大喜が目標に向かって「追う」っていう部分について描写されていること。
そんなそれぞれのパートで出てくる「追うこと」について考察していきたいと思う。
- バドの「追う」
- 恋愛の「追う」
バドの「追う」
この作品の男バド最強キャラである兵藤さんとコミュニケーションを取れ、事実上の「コネ」を獲得。
(というか、兵藤さんの天然キャラのおかげ(?)でナチュラルに大喜と交流できてしまうというw)
さらに、IH予選のときの感想を言ってもらいつつ、アドバイスをもらう優遇っぷりw
大学の練習に参加できるだけでもラッキーなのに、現IH王者とコミュニケーション取れるなんてこんなチャンスなかなかないからなw
さて、作中兵藤さんも語るように「このままでは来年のIH出場2枠は針生と遊佐になる」というように実力はまだまだなことが説明。
それに対し、大喜は身近となる校内最強な針生という目標が、そして同学年最強とされる遊佐という目標がそれぞれいて、「分かりやすい」と回答。
そして「追う方が頑張れるタイプ」であることを伝える。
兵藤さんとしても「大穴が勝ちをさらう展開が好き」というように、大喜のことを応援しているようにも思える。
俺もそうだが、拮抗している熱い試合を見たかったりするので、対抗馬が多い方が嬉しいし、大穴が活躍していると応援したくなる気持ちは凄くわかる。
そんな良環境の中、大喜は猪突猛進にIH出場という目標に向かって頑張ろうとする気持ちが伝わる。
伏線?
補足として、大穴好きの兵藤さんが「無名校に天才留学生とか転校してこないかな」とのセリフあり。
兵藤さんが言うとちょっとギャグっぽさが出ているが、これが今後の伏線になるのかどうか・・・
ただ、ぽっと出のキャラがいきなり無双し出すのも、ちょっと嫌だからある程度掘り下げてほしいよなー。
恋愛の「追う」
続いては恋愛の「追う」について。
「同じ追うのでも一方通行じゃない分、バドよりも恋愛の方がしんどい」との大喜のセリフあり。
俺としてはスポーツも恋愛も、目標達成である「勝利」へと結果を持っていきたいはずで、それを達成させるプロセスを考慮するとどちらも同じように大変だと思う。
ただ、ここで言いたいこととして、「”人の気持ち”がある分恋愛の方がしんどい」ということを伝えたいのではないかと感じた。
そして「バドは自分がひたすらに頑張った分、結果として返ってくる可能性はあるけど、恋愛はただただ向かっていくだけでは結果が伴わない」と大喜は思っているのではないかと感じた。
だから恋愛は「押してダメなら引いてみろ!」なんだよ。
確かにそこはスポーツとの違いだな。
スポーツで例えると「戦略的サボリ」か?w
オーバーワーク考慮とか怪我での調整ならまだしも、そんな理論有効とは思えないよなw
でも逆に恋愛は相手の感情がある分、コントロールをすることもできると思う。
これが「押してダメなら引いてみろ」の強みで、恋愛の駆け引きになるところだと思う。
だけど、これを大喜くんはまだ知らない・・・
だから大喜は恋愛の方がしんどいと感じ、悩んでいるということが分かる。
最後に
なぜか恋愛の哲学的な話をちらっとしてしまったが、いかがだったでしょうかw
「そんな話聞きたくねーよ」と言われてしまうかもしれませんがお許しください。
ただ、今回のお話で、バドと恋愛を対比させていることで大喜の考えが分かったかと思います。
おそらくこの#32で描写したかった部分の一つがここだったのではないでしょうか。
あっ、「雛の浴衣姿可愛い!雛最強!」っていうのも、もちろんありましたね!w
正直思った以上に情報が隠れていた回で、考察し甲斐がありました。
それでは次回からいよいよ花火大会がメインで描かれる回となりますが、今回の考察はここまで。
今回もご拝読ありがとうございました。
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