【コミック4巻】アオのハコ #26応援するよ【考察】

アオのハコ_コミック#26 アオのハコ

あらすじ

熱がある大喜を看病する千夏だが、薬を飲んでもらうためにうどんを作ることになる。

そんな中、バド部の目標を見た千夏だが、大喜がインターハイ出場を目標になっていなかったことを質問。

今回の大会で勝てなかったことが、大きな目標を持つことに対し、身の程知らずだったのではないかと話す大喜。

そこで千夏は持論を語り、大喜を元気づける。

大喜が改めて頑張ることを宣言し、ベッドから起き上がるが、そこで足がもつれてしまい・・・

考察

前回#25「お疲れ様」の続きとなるお話で、落ち込んでいた大喜が千夏のお言葉で立ち直り、そして二人が急接近!?っというそんな回。

前回は”千夏登場”で引き、今回は”千夏と急接近”で引きと、次回が楽しみになるところで話をつないでいく。

感想としては本当に千夏の魅力が引き出された回だった印象。

そんな千夏回だが、先生が大喜に1年生のこのタイミングでIH敗退させた理由が今回#26につまっていたと思う。

ということで今回”大喜を敗北させた理由”を中心に考察していきたいと思う。

大喜を敗北させた理由

今回千夏が大喜に励ましているが、ここを描きたいために今回大喜には負けてもらう必要があったと考えられる。

IH出場と書かなかった理由

前回#25で登場していた新しい目標についての話題。

千夏も言うようにいつもの大喜なら「IH出場!」と書きそうなところを今回あえて「スマッシュの精度を上げる」と表現していたことを指摘。

大喜の掲げるIH出場の夢については、猪突猛進の如く、余計なことは考えず前向きに取り組むのがある種、大喜の良いところとまで作中で言われている。

体調が悪いことも相まって大喜が「身の程知らずなのでは?」という弱気な言葉を使ったことで、分かっていたが、落ち込んでいることが大喜の言葉として表現。

大きな目標をかかげるプレッシャー

勝つ人がいれば当然負ける人もいる。

競技者はみんな勝ちにきているから実力が拮抗していれば、勝ち続けることは容易ではない。

というのが私の持論。(まあ当然なんだけどね)

大喜も人間なので当然落ち込むときもある、そもそもメタ的なことを言うと、なんでもうまくことが進んでは物語として面白くない。

この悩みに対しての回答として、千夏の言葉をまとめるとこんな感じになる。

<今目標に向かって頑張っている人たちはこれ見て元気もらってほしい!>

サブタイにもなっている千夏のセリフ「応援するよ」とあるが、これは大喜だけでなく、同じように悩んでいる読者に向けた先生からのメッセージにも思え、とても励まされる熱い描写。

こんなこと言われたら、大喜じゃなくても好きになるわー。

二人の立ち位置

千夏から励ましの言葉をもらったことで改めてIH出場を目指すことを決意する大喜。

ここで見ていきたいのは二人の立ち位置。

作中でもあるように昨年1年の時に経験している先輩だからこそ、そして誰よりも早く朝練に来ているそんな真面目な千夏だからこそ、このセリフは説得力があり自然だと思う。

そして、千夏より学年自体が1つ下の1年生だからこそ、経験が浅いこともあり大喜もすんなり聞けるようなセリフだったと思う。

最初”主人公より1つ上の先輩”という設定って他のラブコメであまりないように感じてて、意外だなーって思っていたんだけど、ここでしっかり活かされていると思った。

誰しもが通る”負け”という道なのだが、次の勝利のためにも大喜にとってそれは必要な描写となったはず。

次の大会で、この経験が糧となり、良い結果につながるフラグになっていることを信じたいところである。

急接近

二人の関係性を少しずつ縮めるような描写が投入。

そして、千夏の手は大喜の顔に向けられるという、いかにも読者が想像してしまうような描写を入れて今回ラスト。

元々大喜に対し、少しずつだが好意を持っているかのような思わせ描写は多々あったと思う。

最近で言うと#21「一つちょうだい?」で雛の事を「羨ましい」と表現したり、今回手が伸びたりと行動に出てきている。

地味に#22「一本っ!」で大喜が言った「大会終わったら聞きたい質問がある」については今回大喜にはぐらかされてしまったが・・・

こういうフラグにはやはり注目していきたいところ。

前回同様に今回も続きが楽しみなところでラストになるが、この続きは次回ということで。

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