あらすじ
約束通り応援に来た雛だったが、結果大喜は敗退してしまった。
決勝戦は針生VS兵藤となったが、兵藤さん優勝でインターハイ予選の幕が下りる。
大喜が帰宅すると、居間の扉の隙間からは千夏の満面の笑みが見え、千夏を祝う声が漏れだす。
大喜はいたたまれず、家を飛び出してしまう。
考察
前回#23「絶対入れる!」で、大喜が遊佐に負けてしまった直後のお話。
西田が雛に言うように「それがスポーツだろ」ってことは大喜も分かっていると思う。
にも関わらず、千夏がインターハイ出場という良いニュースに対し、むしろ大喜がより悔しさが目立つような印象となっているラスト。
そんな大喜の負けの部分にスポットが当たっている印象の今回#24だが、この大喜の姿を注目して考察していきたいと思う。
- 雛との会話
- 兵藤さんの優勝
- 俺は負けたんだ
雛との会話
負けた後の大喜に近寄る雛。
何て声をかけるか迷う雛に対し、「だるまさんが転んだやってるのか」と大喜がつっこんだり、お弁当の差し入れの代わりに市販のお菓子持ってきたという雛に対し、大喜が「生き延びたー」と言って怒られたりと、いつもの仲良しを見せつける二人。
ただ、いつもと違うのは雛も言うように「前向きでがむしゃらに頑張る」という大喜の良いところが見えず、「最近自分が上達したことを自覚することもあり舞い上がってしまったが、結局は自分が浮かれていただけで全然分かっていなかった」ということで落ち込みを見せている。
まあ負けて悔しい思いをしない人はいないと思う。
これは自分の経験上の話になるんだけど、
個人競技って自分の実力がどのくらいってなんとなく分かるもんで、もちろんやる以上は格上だろうが自分のプレーで勝ちに狙うわけだけど、それで負けてしまうのって仕方ないと思うんだよ。
相手だって勝ちにきているわけだし、実力差がない相手に勝ち続ける事って本当に難しいことだから。
それで落ち込むってことは本気でインターハイ出場を狙ってたんだと思うし、勝てるって本気で思ってたんだって改めて感じた。
まあ選手としてはこの悔しさって絶対大切だから、その感情を忘れずまた頑張ってほしいと思う。
(と謎のアドバイスをし始める30代のおじさんの独り言)
兵藤さんの優勝
・男子シングルス
優勝・・・兵藤(佐知川) インターハイ出場
準優勝・・・針生(栄明) インターハイ出場
3位or4位・・・遊佐(佐知川)
準決勝では兵藤VS遊佐となり、負けたものの1年生の遊佐が善戦していたということで、周りから評価される形となった。
針生はいまだ兵藤さんに全敗ということだが、とにかく「兵藤さん最強!」というのは誰が見てもわかる図式。
俺は負けたんだ
今回ラストの描写である。
前回でダブルス、シングルスの敗北を1話で描写、今回は大喜が落ち込む姿を強調するように描写、そして次回となるわけだが、先生としては大喜の負けを逆に描きたかったのではないかとすら思えてくる。
さて、その理由となるのが次回#25で明かされるように思うので、今回は考察は見送ろうと思うが、今回は千夏がインターハイ出場したにも関わらず、大喜は家を飛び出した理由について考察していきたいと思う。
家を飛び出した理由
まあ普通に考えると大喜のセリフの「有言実行でかっこいい」とあるように、一緒に目標達成したかったのに俺は負けてしまった、一緒に行くって言ったのにかっこ悪いと思っているのだろうか。
特に、千夏はあれだけ嬉しそうな表情をしているのもあって、自分が今会うとその空気を壊してしまうと感じたから千夏に祝いの言葉をかけにいけなかったのか。
ただ、悔しさの余りその場を離れるように走り出したように見えたけど、家に帰るときには早速前を向こうと切り替えているような姿を描写していたから、トレーニングの一環としてって感じにも見えなくもない。
と言いつつやはり、あの背中は悔しさと悲しさを意識させているように感じてしまうんだよなー。
さてこんなブルーな気持ちの大喜だが、次回千夏がどんな言葉をかけるのか楽しみにしたいところで、今回はここまで。
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