【コミック7巻】アオのハコ #55イノマタ君【考察】

アオのハコ_コミック#55 アオのハコ

本記事は、アオのハコ#55の考察をする都合上、ネタバレを含んでおります。 まだ読んでいない方は、一度読まれてから閲覧することをお勧めします。

あらすじ

遊佐柊仁の試合姿を見たモブ栄明部員は、その強さに驚きを隠せない。

試合が終わり休息しようとする遊佐柊仁に、声をかける薬師寺先輩。

針生のことを話題に話しているとき、遊佐柊仁の次の試合は大喜とやることが決定。

いよいよ大喜と遊佐柊仁の試合が始まる。

一方、体育館2Fには応援に来ている雛とにいなちゃん。

雛が「あんな大喜見たくない!」とのことでなかなか観ようとしないが、にいなちゃんに言われ、恐る恐る観戦。

すると、向こうには千夏と渚の姿が・・・!

渚が千夏にどのコートの試合を見ているか聞かれ、大喜の試合と答える。

そして渚が千夏に驚きの質問をする!

感想

「えっ!?渚って千夏の誕生日に電話したとき、大喜と一緒にいるって分かってたの!?」という率直な感想。

俺忘れていたわけだけど、#47「8月26日③」の考察で「絶対渚気づいてない!」とか断言してたのが恥ずかしすぎるw(いや良いんだけどさw)

その流れで同居の件を渚に共有することになったけど、二人の秘密の事情を知った数少ないメンバーとなったな。

考察

前回#54「水分補給」の続きとなる回。

VS遊佐柊仁ということで重要回!

そんな今回だが、主要キャラである大喜雛千夏の心情が順に語られていた印象。

向いている方向としてはこんな感じ。

雛千夏→大喜(→遊佐柊仁→針生)

それぞれどういう意図がある描写なのか、そう言った目線で今回も考察していきたいと思う。

ピックアップ
  1. #55で判明したこと
  2. この試合にかける大喜の想い
  3. 応援に対する雛の心情
  4. 同居について千夏の考え

#55で判明したこと

  1. 扉絵
  2. 前より強くなってると評価される遊佐柊仁
  3. 休息=睡眠
  4. <初登場>薬師寺先輩
  5. 遊佐柊仁からみても一目置かれる針生
  6. 大喜のことを覚えていない遊佐柊仁
  7. 大喜くんと呼称するにいなちゃん
  8. 千夏の誕生日に大喜といることを当てる渚
  9. 同居していることを渚に告白
  10. 他の男子からも”渚”と呼ばれる渚
  11. 序盤は2-5で遊佐柊仁リード

大きなトピックは後述、小さいトピックをいくつか考察。

扉絵

千夏はしっかり食事しているけど、大喜は飲み物とピザとポテトだけ?

ピザとポテトって主食じゃなくてあくまでサイドメニューで、一緒に食べる物では?

千夏が食べ始めの雰囲気あるから大喜が食べ終わってことはないだろう。

演出の可能性

この扉絵考察してて思ったのが

前回水分補給となっていたので、大喜が今水分補給している→休憩

千夏はしっかり食事できている→部活でも結果出せて満足

大喜はしっかり食事できていない→雛部活とものうまくいかず不満

こういうことを表現したかったための演出のようにも思う。

大喜くんと呼称するにいなちゃん

#49「また朝練で」では「猪股くん」だが、今回は「大喜くん」。

雛との会話だったからファーストネームの可能性はあるわけだが、今回の文化祭で距離が縮まったということだろうか。

他の男子からも”渚”と呼ばれる渚

渚のフルネームが分からないわけだが、男子からも”渚”と呼称。

そもそもファーストネームですら分からない。

さてこの謎が解決されるのはいつになるか。

この試合にかける大喜の想い

大喜のことを覚えていない遊佐柊仁

佐知川モブ先輩「次の相手は猪股くんだって」に対して、遊佐柊仁「イノマタ」と呟き、「さっき体育館を案内してくれた人」と思い出すも、「IH予選で戦った人」とはならない。

つまりこのセリフより大喜のこと覚えていない模様。

しかも分かりやすく「イノマタ」とあえてカタカナ表記にしているのもポイント。

遊佐柊仁からみても一目置かれる針生

薬師寺との会話で話題となった針生だが、IH経験者でもあるので佐知川でも注目されるのは納得。

遊佐柊仁「あの人のプレーは嫌なところに来るので楽しい」

針生の評価をしつつ、遊佐柊仁がいかにバドを好きかがこのセリフから読み取れる。

結局実力が拮抗している試合ってその分しんどかったりするけど、やっぱり楽しかったりする。

大喜の心情

練習試合だけど、気合が入る大喜。

気合が入る直前には、大喜の想いを思い出させる描写として

①大喜が頑張ってきたバドの記憶

②それでもIH予選では遊佐柊仁に敗北した記憶

が登場。

#52「見たいでしょ」で、今の”焦燥感”の正体は遊佐柊仁と自覚。

#54「水分補給」で、「結局雛のことも、部活のこともうまく進めていない」と苦悩。

今回は練習試合ではあるが、試合は試合。

そういった悩みを乗り越えていく、そんな良い起点にするためにも、まずこの試合を全力で「勝ちに行く」という意気込みをやはり感じる。

応援に対する雛の心情

躊躇する理由

#24「それがスポーツだろ」のIH予選で、大喜が遊佐柊仁に負けた姿を思い出す雛。

大喜が負けたとき何て声を掛けたらいいか戸惑っていたこともあってか、今回来たものの観戦しながら大喜を応援することをなんとなく躊躇。

雛の心情

にいなちゃんのアドバイスあってなんとか大喜の試合を観戦する雛。

その表情は「好きな人の頑張っている姿をみて、かっこいいと思っているような顔

完全に乙女です。

今回の描写としてはこれくらいだが、次回以降どんな描写を入れてくるか注目。

同居について千夏の考え

知らない異性との同居について語られているので、考察していきたい。

渚の考え

あんたバカなの!?」ということで渚のセリフ。

一般論として、反対派の意見。

個人的には親同士、当人同士が同意しているなら”あり”と思っているが、やはりこう思う人がいるのも納得。

渚に同居を告げた必然性

千夏の誕生日に大喜と居たことがバレ、結果的に同居していることを告白という流れになった今回。

「異性との同居について千夏はどう考えているか」を一般論と対比させ、描写しようとしていたのなら、渚との会話で引き出すっていうのが一番自然な流れのように思う。

花恋から「あんたバカなの!?」みたいな否定的な意見なんて絶対でないと思うから。

ということで、渚にバレてしまったわけだけど、メタ的に見るとこれも必然だったように感じてしまう。

必然なら・・・

ん?待てよ・・・

必然というなら#47「8月26日③」のときにもう少し伏線っぽいセリフにしてもよかったのでは?

「おじさん?」じゃなくて「若い声?」の方が読者目線で「気づかれたかも!?」って想像膨らむと思うけど・・・

ということは後付けで渚に言わせたか!?

(無理やり#47「8月26日③」の考察について言い訳してみる)

それかただ深読みしすぎの”裏の裏”パターンかー。

千夏の考え

たくさんの言い訳はさておき。

渚「よく知らない人と一緒に住もうと思ったね」に対して、千夏「全く知らないってわけじゃなかったから」との返答。

千夏の中で「自分の目標のためにバスケやりたい」という理由で同居することを選んだのはもちろんだが、それ以外にも「朝練で頑張っている大喜の姿を知っていた」ということも安心できる理由の一つとして千夏のセリフから明らかになった。

そして、渚にわざわざ言わせた一連の流れから考えてみても、ここが今回三浦先生が伝えたかった描写だったように思う。

特に、”アオのハコ”の物語ではキーワードとなる「朝練」が関係していることを考えるとなおさら。

最後に

二回目となるVS遊佐柊仁の試合が始まりました。

ここも盛り上がるポイントですが、それをみる雛千夏の描写も見逃せませんね。

次回も重要回なので楽しみというところで、今回の考察はここまでです。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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次回もよろしくお願いいたします。

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